三条市の仮設住宅でも大雪の対応に追われる

厳しい寒波に伴う大雪で、三条市の7・13水害応急仮設住宅でも、住宅前の通路や駐車スペースの確保など除雪作業に追われている。

三条地域消防本部観測で観測した今冬の最高積雪は、1日午後8時の68センチ。三条市内6カ所に設置された仮設住宅のうち、山手にあって最も規模の大きい月岡地区の仮設住宅の付近では2日、おとなでも足がすっぽり埋まる積雪だ。

住民は車の出入りや駐車スペースの確保の除雪作業にも追われている。水害で桜木町の自宅が被害にあった64歳の男性は、1日には「朝のけて、仕事場でのけて、帰ってきてまたのけて、1日で雪かき3回」。自宅付近は消雪パイプがあり、ここまで雪かきの必要はなかったと、スコップを握っていた。

プレハブの仮設住宅では、結露やすきま風もある。男性は住宅内の壁の下側に段ボールを張りめぐらし、すきま風はテープを張て防ぐなどの工夫をし、「住めば都らこて」と笑顔で話していた。

しかし、除湿器2台を24時間、つけっぱなしでも足りないと話す女性は、家中の戸や窓が凍って開かなくなったことがあったとこぼし、風呂に入れば浴槽の底から冷たさが伝わってくると言う。

三条市では、仮設住宅の隣りの市民球場駐車場を積雪時の駐車場に提供。仮設住宅の敷地内の大きな通路は道路除雪が終わってから除雪を行っているが、仮設住宅での大雪対策という初めての経験に住民も市も対応に戸惑っている。