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本成寺の節分会の鬼踊りに7,000人の人出(2005.2.3) |
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「節分」の3日、三条市・法華宗総本山本成寺(鈴木日艸貫首)は同寺で恒例の節分会を行い、名物行事の鬼踊りは昨年より2,000人多い7,000人(三条署発表)の人出でにぎわった。
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節分の3日、本成寺で行われた恒例の節分会の鬼踊り
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「立春」の前日に行われる春を呼ぶ行事。大雪は一段落してこの日は青空が広がり、ひざくらいまである雪に覆われた境内は、昨年の水害や地震などの厄も払おうという大勢の参拝客でにぎわった。
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鬼に抱かれて大泣きする子ども
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山内寺院住職が木剣を打ち鳴らして厄を払う
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雪に覆われた本堂は参拝客でにぎわう
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鬼踊りは、午後1時と3時の2回、本堂で行った。鈴木貫首をはじめ山内寺院住職が読経、参拝者の頭上を木剣を打ち鳴らして厄災を払って鬼踊りがスタート。金槌や金棒などを手に赤、青、黄、緑、黒の5色の鬼と白装束の三途川婆(そうずかば)が、境内に設置した舞台に次々と上がり、口上にあわせて鬼踊りを披露した。 鬼に顔を背けるなど、子どもにとっては怖い鬼。しかし縁起担ぎか、親はおかまいなしに子どもを鬼に差し出し、抱きかかえてもらうと手足をばたばたさせて泣き叫ぶ子どももいた。 鬼がたっぷりと暴れたあとに、鈴木貫首の「鬼は外!」の声を合図に参拝者が一斉に豆をまき、あられのように降る豆と僧兵に懲らしめられて、鬼は退散。鐘楼堂に入り、鬼は一発ずつ鐘をついて改心した。 昨年の7・13水害では、本成寺の山内寺院や鬼踊りを披露した鬼踊り奉賛会のメンバーも被災。さらに、鬼踊りの衣裳や道具なども水につかったものもあった。衣裳はクリーニングして使えるようになったが、長年、使ってきた鬼の腹に詰める綿は処分し、新調した。
ことしの節分会は、住職や奉賛会メンバー、見守る市民は、昨年の災いがこの節目で終わり、ことしは穏やかないい年になるようにと、これまで以上に願いは切実だった。
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