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初めて一般市民を対象にした五十嵐川改修計画市民説明会(2005.2.15) |
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三条市と県三条土木事務所は、14日午後7時から三条市体育文化センターで五十嵐川改修計画市民説明会を開き、五十嵐川改修計画と信濃川改修計画の概要を説明、破堤に至った気象状況やメカニズムも詳しく説明した。
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14日、初めて一般市民を対象に開かれた五十嵐川改修計画市民説明会
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改修に伴う移転などで直接、影響を受ける市民への説明会は2回開いたが、一般市民を対象の説明会はこの日が初めて。市民86人が参加し、三条市は高橋一夫市長が体調を崩して欠席し、佐藤和夫助役はじめ7人、県、国の関係機関から21人が出席した。
7・13新潟豪雨災害の降雨、河川流量、笠堀ダムと大谷ダムの操作、7・13新潟豪雨洪水災害調査委員会の審議、五十嵐川改修計画の5つについての概要を説明した。
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説明会で示した五十嵐川合流地点のイメージ図
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さらに、7・13豪雨の特徴を説明。五十嵐川上流で24時間に400ミリを超える記録的な雨が降り、五十嵐川流域では2日間の平均雨量が400.5mmで、学術的な評価では約300年に一度の確率とする。 降った雨が五十嵐川に流れ込む全体面積を100とすると、笠堀ダムに流れ込む流域は約23%で、大谷ダムと合わせても約40%で、残りの約60%の雨は近くの川から五十嵐川に流れ込み、ダムに蓄えられることなくそのまま三条市へ流れ込む。7・13豪雨では笠堀ダム上流に笠堀ダムの貯水量の約4倍に達する約3,200万トンの雨が降った。
大学教授など学識経験者8人からなる7・13新潟豪雨洪水災害調査委員会の検討結果では、五十嵐川諏訪地内の破堤の検証では、破堤地点ではダムがなかった場合最大時2,500から2,600トン流れたと推定されるが、実際は大谷ダムと笠堀ダムで洪水調節を行ったので1,900から2,000トン流れたと推定。
同地点の現況の流下能力はおおむね1,200トンで、堤防天板ぎりぎりで流れうるのが1,700トンで、洪水が堤防からあふれる堤防越水が起こったと判断し、破堤の主たる要因は越流であると考えられていることなどを説明。
質疑では、破堤の原因、ダムのヘドロや操作について、改修計画などへの要望や意見、質問など次々と市民から手が上がり、予定していた午後9時を1時間過ぎた午後10時に閉会した。
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