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三条エコノミー例会でOBの涌井三条工業会専務理事が後輩に指南(2005.2.18) |
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三条エコノミークラブ(藤田博史会長・会員108人)は、17日午後7時から県央地域地場産業振興センターで2月例会を開き、同クラブ顧問で(協)三条工業会専務理事を務めるもある涌井清次さんを講師に「経営者としてのECの活かし方」をテーマに聴講した。
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17日開かれた三条エコノミークラブの2月例会
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涌井さんは昭和19年生まれ。日本大学理工学部経営工学科卒で1年間、三星工業(株)で働いてから家業の作業工具メーカー、(株)涌井製作所に入社し、55年から専務取締役工場長を務めて昨年、退社し、同時に三条工業会専務理事に就任。また、同クラブの14代会長で、今は顧問を務める。
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講師を務めた涌井清次三条工業会専務理事
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例会では、三条エコノミークラブとのかかわりから三条工業会、経済の現状と見通し、経営戦略について話し、体験を通して同クラブや経営者として後輩にあたる会員にヒントを与えた。
涌井さんは涌井製作所でまず、製造部門の現場から入り、47歳で営業、48歳から経営とともに商品の企画、開発を手がけ、12年間で14アイテムを商品化。それを「この商品は世界中でウチしかない」と営業し、新規の販売ルート34社を開拓し、利益につなげた。
同クラブで「26歳から40歳までの14年間、没頭した」経験が商品化のアイデアに結びつき、「若いときにエコノミーで一生懸命、勉強し、一生懸命、遊んだから」と同クラブの存在の大きさを指摘した。 飛び込み営業の新規ルート開拓は難しく、見本市に出展して目当ての会社の社長が来たら呼び込み、名刺交換してしておいて営業につなげた。友人や知人の紹介も大きく、同クラブでつくったたくさんの友人が商売にも大きく役立ったとした。 同クラブでは、リーダーシップを養成し、組織を動かすことを学べるチャンスと考えて与えられた役職、先輩から与えられた仕事は、自己研さんになると喜んで引き受けた。
会員とのディスカッションも実になった。大企業の講演を聴いてまねしても意外にうまくゆかず、身近な人の話から自身の会社の実態にふさわしい組織づくりが大切とアドバイス。「若いときはなんでも吸収してください」と後輩にエールを贈った。
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三条エコノミークラブ
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