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6日に三条市では初めての遺跡発掘調査会、三条の割前遺跡も(2005.3.5) |
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新潟県教育委員会、三条市教育委員会、(財)新潟県埋蔵文化財調査事業団は6日、 三条市中央公民館で三条市では初めてとなる第12回遺跡発掘調査報告会を開き、平成16年度発掘調査成果の発表と展示を行う。
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6日の第12回遺跡発掘調査報告会を前に5日、行われた展示作業
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報告会は午前10時から午後3時まで、出土品の展示は午前9時から午後4時まで行うとともに、午前9時からと午後0時20分からの2回、展示品の説明も行う。
(財)新潟県埋蔵文化財調査事業団は今年度、県教委の委託を受けて県内19の遺跡を発掘調査した。報告会では、そのうち5遺跡と地元の三条市教委が県営吉津川地区ほ場整備事業に伴って昨年6月から8月まで調査した中世時代の割前遺跡(わりまえいせき・三条市白山新田)の6遺跡の調査成果を発表する。
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三条市・割前遺跡で出土した包丁
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荒川町・道端遺跡で出土した杭列
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中条町・昼塚遺跡から出土した約4,000年前、縄文時代後期の土器類
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展示は県教委の委託調査の19遺跡、とくに6遺跡の出土品をメーン展示するほか、三条市の割前遺跡と平成15年7月から16年1月まで調査した国道403号線三条北バイパス事業に関連した古墳前期の吉津川遺跡(よしづがわいせき・下保内割前)の出土品も展示する。 約4,000年前の縄文時代から数百年前の室町時代ころまで、土器など出土遺物は約600点にのぼり、建築跡の遺構の写真パネルも展示。三条市・割前遺跡で出土した包丁などの鍛冶に関連する出土品、荒川町・道端遺跡(みちばたいせき)の長さ30m余りの杭列の一部分を接着剤で布に転写してはぎ取ったものなど、県内では珍しいものも多い。
前日5日に展示作業を行った三条市教委職員は「展示品は、つい最近まで土に埋まっていた県内各地の時代を代表する遺跡。これだけの実物を一堂に見られる機会は少ない」。また、同報告会は毎年、県内を巡回して開かれているが、三条市での開催は今回が初めて。貴重な機会を逃さないよう、大勢の来場に期待している。入場無料。報告会で調査発表する遺跡は次の通り。
▲道端遺跡(荒川町)縄文後期・古墳時代▲西川内南遺跡(中条町)古墳時代(前期)・古代▲金屋遺跡(六日町)古墳時代・平安時代▲三角田遺跡(上越市)古代・中世▲大坪遺跡(阿賀野市)古代・中世▲割前遺跡(三条市)中世
■関連リンク
(財)新潟県埋蔵文化財調査事業団「おしらせ」
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