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東北電力の震災体験に基づく「快適ていあんセミナー」を120人受講(2005.3.14)
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東北電力(株)三条営業所は、13日午後2時から県央地域地場産業振興センターで「快適ていあんセミナー」を行い、阪神・淡路大震災を体験した食育・料理家の坂本広子さんが「震災を通して今伝えたいこと〜キッチンと防災を考える」をテーマに行った講演を約120人が聞いた。
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13日開かれた東北電力(株)三条営業所主催「快適ていあんセミナー」
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12、13の2日間、同センターで開いた「ガンバレ県央・快適!!eねっか〜リフォームフェア」の一環のセミナー。講師の坂本さんは、阪神・淡路大震災で大きな被害に見舞われた兵庫県神戸市東灘区に住み、自身の震災体験から得た地震発生時の対応やその後のコミュニティーの大切さ、そして安全性の高い炎のない料理システムを実際に電磁調理器や電子レンジを使って調理実演した。
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調理実演も行って講演する食育・料理家の坂本広子さん
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坂本さんは震災の生々しい体験談を語った。息が止まっている娘を見つけ、とっさに「気道確保」という言葉が浮かび、娘のあごを引き上げてみぞおちのあたりを押し、蘇生(そせい)させた。後になって県の心肺蘇生(そせい)の講習を受けたことを思い出した。 「防災のいちばんの備えは、かたわらにいる人の命を助ける最低限の技術をみにつけること」と坂本さん。「とにかく生きてないと、どうもならへん」とも。 ほかにも災害に備えてハンドバッグをいちばんコンパクトな防災バッグと考えること、車やトイレにバールなどの破壊器具やタオルを保管すること、家族で遠くの知人などとの連絡先決めておくこと。さらにライフラインで復旧の早い電気を使った調理器具でつくる避難生活で役立つ料理など、震災を体験して初めて学んださまざまなアイデアや教訓を話した。
昨年、地元では7・13水害、さらに新潟県中越地震と大きな天災に見舞われただけに、参加者は今からできる防災対策にメモを取って真剣に聞き入っていた。
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