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燕市議会、赤塚議長は慣例に従わず議長辞職を拒否、副議長には斉藤市議(2005.3.26)
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燕市議会3月定例会最終日の25日、新年度は新体制でという同議会の慣例で議会人事を決めたが、議長の辞職ををめぐって議会は昼休みも含めて4時間余り中断。赤塚功議長は、5月までの「任期をまっとうすることが責務」と、辞職の意思は示さず、慣例にならった大岩勉副議長の辞職願いを受けて、斉藤紀美江市議を副議長に決めた。
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辞職を拒否した赤塚議長(後ろ)と副議長に就いた斎藤市議(手前)
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同議会では、赤塚議長の就任前までは、議長の任期は1年で、市議の申し合わせで毎年、年度末となる3月定例会で議会人事を行っていたが、改選のあった一昨年5月20日の赤塚議長就任から任期を2年に変更していた。赤塚議長は、あくまでも任期は2年間の5月19日までで任期をまっとうするとし、ほかの19人の市議は。任期は2年だが慣例にならってこの日、辞表を提出すべきと説得を続けたようだ。
午前10時7分に開会した定例会は、平成17年度予算など議案すべてを可決し午前11時半近くに休憩に入った。会派ごとの会議、各派代表者会議、全議員の懇談会などを開いて、話し合いを続けたがまとまらず、昼休みも含めて約4時間後の午後3時40分過ぎに定例会を再開。この間、議会に出席する当局側も、いつ再開するかわからないことから庁舎内に拘束されたままで、複数の課が議会事務局へに問い合わせていた。 休憩中に大岩副議長から辞表が提出されたことから、副議長選挙を日程に追加、議長においての指名推薦として斉藤紀美江市議が副議長に当選した。斉藤市議は「燕市最後の副議長として当選させて頂いたことに感謝します」と当選のあいさつを述べた。 ほかに、燕市監査委員の野島善夫市議の辞職願い提出を受けて、田辺博市議の選任に同意、各委員会委員などを決めた。 閉会後、赤塚議長は「とにかく任期は2年ととらえている。健康上の問題もなく、わたしに与えられた任期中の責務をまっとうさせていただくと、承認をいただきました」と話していた。 2年前は県央東部合併に伴う法定協議会設置の賛否をめぐり、10対10の賛成派と反対派で議会がまっぷたつに割れ、議長当選者が次々と辞退するなど混乱したが、「今度は19人の議員はまとまっているんだけどな」と話す市議もいた。
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