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17日の本番に向けて分水おいらん道中のおいらん役が練習(2005.4.10)
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平成18年3月の燕、吉田との合併を前に分水町としては最後となる第64回分水おいらん道中が17日、行われる。その主役のおいらんを務める3人は本番に向けて8日、分水町福祉会館で、おいらん独特の外八文字の歩き方などを練習した。
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8日行われた分水おいらん道中の練習
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おいらん役は、おいらん道中に参加する信濃太夫、桜太夫、分水太夫の3人に、ことしは新たに染井吉野太夫を加えた。染井吉野太夫は見学者と並んで記念写真に収まるのが役目。この4人のおいらん役に約120人の応募があり、競争率30倍の狭き門だった。
おいらん道中に参加する3人の練習は3回で、この日は2回目。3人は本番と違って質素な訪問着を着て、素足に高さ15センチもある3枚歯の高下駄。帯に右手を添え、おいらんの秘書役とされる「ほうかん」役の肩に左手をかけ、足先で外八文字を描くようにして練習用のベニヤ板の上を歩いた。
指導者の日本舞踊の花柳流・花柳寿之柳さん=分水町=は、「腰を落として、下駄をなるべく横に倒して、ゆーっくり」、「はい、ひねって、元に戻して、顔の向きはそのまま、胸を反るように、肩を引く」と、外八文字の足運びはもちろん、それを意識し過ぎるとおろそかになりがちな上体の所作を声をかけてチェックした。
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第64回分水おいらん道中のポスター
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40分の練習のあとに休憩した3人は、額に汗が噴きだし、「見た目よりきついですね」と話しながらも、「あでやかで凛(りん)としたおいらんを演じたい」と、満開のサクラの下を歩く姿をイメージして練習に励んでいた。 本番では、かつらや着物で合わせて約30kgにもなる衣装を着て、「日本さくら名所百選」でもある分水堤防の桜並木約1kmを、総勢70人の付き人を従えて絢爛(けんらん)豪華な行列を繰り広げる。
近年はサクラの開花が早くて、おいらん道中を待たずに散ることも多いが、ことしは逆に開花が遅く、見ごろは20日ころになりそう。関係者は「おいらん道中までになんとか咲いてくれれば」と願っている。
おいらん道中は、16日に前夜祭を行い、午後6時半から本町-諏訪町間で、前年の分水太夫が参加するミニおいらん道中を行い、17日は午後0時半から分水桜並木、午後3時から本町通で行う。また、午後0時半から5時ころまで本町通りでは染井吉野太夫との撮影会を開く。
第64回分水おいらん道中のおいらん役は次のとおり。▲信濃太夫=小黒由香子さん(23)刈羽村・会社員▲桜太夫=原孝子さん(32)新潟市・フリーター▲分水太夫=竹之内麻理さん(21)分水町・会社員▲染井吉野太夫=二宮恵梨さん(22)新潟市・会社員
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