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加茂の商店街に市民団体、社会奉仕団体、高校生が連携してベンチ7脚設置(2005.4.11)

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加茂市の商店街にベンチの設置をと市民団体の加茂市民活動委員会(広野豊作委員長)が計画、加茂ライオンズクラブ(青柳順策会長・会員41人)が経費を負担、県立新潟県央工業高等学校建設工学科建築コースの生徒が製作と、3者のコラボレーションによる木製のベンチ7脚が11日、加茂市に寄付された。

小池加茂市長を前に目録を読み上げる青柳加茂ライオンズクラブ会長

小池加茂市長を前に目録を読み上げる青柳加茂ライオンズクラブ会長

午前11時にライオンズクラブの青柳会長と小林昭吾教育市民委員長、関龍雄第1副会長、田辺敏夫40周年実行委員長、石田利安幹事、それに広野市民活動委員会委員長の6人が市役所を訪れ、「木工の町、加茂にふさわしいベンチです」と青柳会長から小池清彦市長に目録を手渡した。

加茂市民活動委員会は、市民の意見を行政や町づくりに反映させようと活動するなかで、JR加茂駅前から若宮町まで続く商店街通りは、年配者の買い物客も多いことからベンチの設置を提案。しかし、予算がないため、事業はライオンズが引き受けた。

加茂の商店街に設置された木製ベンチ

加茂の商店街に設置された木製ベンチ

たまたまその計画を聞きつけた新潟県央工業の教諭から、「だれかが使ってくれると思えば生徒のモチベーションも上がり、課題製作の幅も広がる。生徒に作らせてもらえないか」と、願ってもない申し出があり、製作を依頼した。

製作を担当したのは、同校建設工学科建築コースの3年生3人。6月に同校で開かれる第5回高校生ものづくりコンテスト全国大会・新潟県大会への出場を目指して訓練する3年生の近藤直喜さん=下田村=、三富和正さん=見附市=、そして地元加茂市に設置するのならと手を上げた市川徹さん=加茂市=。

春休みに丸一週間かけて長さ82センチ、幅45センチ、高さ38センチの木製ベンチ7脚を設計、製作し、製作費は材料費だけで1脚約3,000円。座面はすのこ状に木を渡し、4本の足をつけた長方形で、いわゆる縁台スタイル。「小京都」とも称される加茂市にふさわしい郷愁を感じさせる仕上がりになった。

最後にベンチの側面にライオンズクラブが「やさしさと思いやり光る加茂のまち」など3種類のキャッチフレーズを入れて完成させ、すでに7日に商店街7カ所にベンチを設置し、市民に機能を超えたいやしの空間を提供している。

■関連リンク

加茂ライオンズクラブ

新潟県央工高等高校