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三条市でせん定枝がたい肥に変わる緑のリサイクルセンターが稼働(2005.4.13)
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三条市が代官島地内に建設していたせん定枝をたい肥化する施設「緑のリサイクルセンター」が完成。13日、同センターでその稼働式を行い、果樹生産者や造園業者をはじめ市民から持ち込まれるせん定枝の受け入れを開始した。
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13日、三条市代官島地内で稼働開始した緑のリサイクルセンター
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同施設は、市内から持ち込まれる果樹や街路樹、庭木のせん定枝をたい肥化し、有効活用することで環境保全型農業の推進を図るもので、県内では吉田町に次いで2番目にできた。
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稼働式
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破砕機や粉砕機のスイッチを入れる佐藤助役(左)と星三条農業振興事務所長(右)
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せん定枝を破砕機へ入れる
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チップ状に加工されて出てくるせん定枝
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手前が加工棟、奥がたい肥棟
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景雲橋たもとから国道8号線に向かう間、JAにいがた南蒲大島選果場の道路から向かって右隣に位置し、2,023平方メートルの敷地に鉄筋コンクリート造の延床面積は810平方メートルの建物を建設した。平成16年度に農林水産省の補助事業で整備し、総事業費は1億6137万8千円。 処理システムは、搬入されたせん定枝を計量、集積し、機械で破砕してから植繊機処理を行ってチップ状に加工した状態で半年間、発酵、熟成してたい肥に生まれ変わる。処理能力1日4.5トン、年間900トン。 午前11時から行った稼働式には、高橋一夫三条市長代理の佐藤和夫助役はじめ、星豊一県三条農業振興事務所長、工事関係者、市議会議員、JAにいがた南蒲、造園業や果樹生産者など35人が出席。佐藤助役と星所長の2人が破砕機や粉砕機のスイッチを押して、稼働開始した。 式辞は三条市長のメッセージの佐藤助役が代読。三条市は県内有数の果樹や造園業の産地で、これまで主に焼却処理されてきたせん定枝を有益な資源ととらえ、たい肥化して農地に還元する資源循環型農業システムの構築を目指し、あわせてごみの減量化にも期待するとした。 同施設を利用できるのは市民と市内から発生するせん定枝を取り扱う造園業者や果樹栽培農家。搬入できる樹木は太さ10センチ以内、長さ1メートル以内で、毒性のあるウルシやたい肥化に適さないタケなどの樹木、建築廃材は搬入できない。
10キロにつき80円の手数料がかかる。利用時間は午後1時半から6時半まで、月曜と火曜は休業。ただし、せん定作業が少ない5、9、10月の3カ月は日曜だけの営業。搬入したい人は、4トン以下の自動車で直接、同センターへ持ち込む。詳しくは市農林課振興係(電話:市役所0256-34-5511)へ。
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