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中国の反日抗議デモは広がっても三条市と中国・鄂州市の友好都市関係に影響なし(2005.4.15)
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中国の反日抗議デモは収まるどころか、ますます広がりをみせ、日本国内でも日中関係悪化への憂慮が高まるなか、中国湖北省鄂州市と友好都市を結ぶ三条市では、鄂州市との交流に影響はないとみている。
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昨年4月28日、三条市の市制70周年記念式典のために来条、高橋三条市長を表敬訪問した謝松保鄂州市長ら
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三条市と鄂州市の交流は1991年、三条商工会議所中国産業経済視察団が「技術研修生派遣に関する協定書」の調印のため鄂州市を訪問したのが始まり。94年4月28日に友好都市提携協定書を調印してから間もなく丸11年になる。
昨年は4月29日の三条市市制70周年記念式典に謝松保(シェ・ソンパオ)鄂州市長らが出席。7・13水害では、三条市国際交流協会を通じて鄂州市から100万円の義援金を受け、新潟県中越地震ではファクシミリで見舞いのメッセージを受けた。 新年のあいさつのカードを両市で互いに送っている。一昨年のSARS問題、昨年の7・13水害で2年連続で中止となったが、毎年、夏休みに三条市内の中学生が鄂州市を訪れる青少年海外派遣事業も行っている。 三条市の担当課では、反日デモなどの影響で、研修生が帰国したといった情報も聞いていないし、鄂州市からの連絡もとくにない。鄂州市との交流への影響については、11年の交流があることからも、今回のことでは今のところ行政交流に、まったく影響はないと話している。 5月2日に三条市で開かれる三条市吹奏楽団主催「中国少年少女吹奏楽団、合唱団交流コンサート」も、今のところとくに変更などの連絡はない。簔口同吹奏楽団団長は、中国の対日問題は心配はしているが、コンサートのために来てくれる人たちを快く迎えたいと話している。
今の日中関係は「政冷経熱」と言われ、つい最近まで中国を敵対視していた地元産業界は共存共栄へと180度方向転換したが、さらに「政冷経涼」への転換を懸念する声もあり、反日問題の動向が注視される。
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