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三条の鍛冶職人の伝統と技を伝える三条鍛冶道場で竣工式(2005.4.19)
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三条市は、19日午前10時から三条市元町地内に完成した三条鍛冶道場の竣工式を行い、約60人の関係者が列席して念願の施設の完成を祝った。
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19日行われた三条鍛冶道場の竣工式、手前左は火入れ之儀を行う岩崎重義名誉師範
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高橋一夫三条市長をはじめ、三条商工会議所や三条鍛冶集団、工事業者から約60人が列席し、鍛冶作業の体験実習を行う体験場所で修祓(しゅうばつ)・安全祈願式を行った。
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式典
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その火入れ之儀では、2基のコークス炉の前で地元の藤崎重康八幡宮宮司が火打ち石を打ち、三条鍛冶集団の岩崎重義名誉師範と池田慶郎代表がスギの葉に火をつけ、コークス炉に炭、コークスをくべた。オレンジ色の炎と火の粉が立ち上がり、スギの香りが充満した。 式典で高橋市長は式辞を述べるとともに、同施設の館長を務めることになった坂井源一(株)坂源会長=金子新田=を紹介した。
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打ち初めを行う高橋三条市長
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また、打ち初めとして、高橋市長をはじめ、渡辺勝利三条商工会議所会頭、斉藤弘文(協)三条工業会理事長、渡辺信寿本願寺新潟別院輪番ら11人が、エプロン、軍手、作業用のめがねをつけ、紅白のリボンのついた鎚を手に、6基あるコークス炉で赤く熱した和釘の材料の鉄を鎚で3回たたいた。
市主催のさんじょう鍛冶道場の指導者である三条鍛冶集団の発足に13年前から尽力し、これまで自社工場を実習場に提供してきた山村登(株)山村製作所代表取締役は、念願の公設施設の完成に「よくここまできたな。うれしい」と目を細め、施設が完成したから終わりではなく、今後は、市の荷物にならないよう、維持管理費くらいは生み出せるようなものができたらいいと期待していた。
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