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三条まつりにむけて大名行列先導する三条先供組合の練習始まる(2005.5.11)

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14、15、16の3日間行われる三条まつりに向け、15日の大名行列を先導する三条先供組合(赤坂一夫会長・39人)は10日、三条市立南小学校グラウンドで奴(やっこ)の練習をスタートした。

三条まつりの大名行列に向けて10日、三条市南小学校で練習を始めた三条先供組合

三条まつりの大名行列に向けて10日、三条市南小学校で練習を始めた三条先供組合

10万石の格式とされる三条大名行列は江戸時代に始まったとされ、毎年400人近い編成の行列で三条市・八幡宮から出発して三条市の目抜き通りを西から東へ進む。

先供は道具を持ち、先頭から先箱、長柄、大羽熊、投鞘槍、天目槍、台傘、立傘、手杵傘の順で2人1組になり、たがいに道具を投げて受け渡しながら進む。

道具は、重いもので20kg近くあり、長い柄の先の方が重いものも多く、投げ手と受け手のコンビネーションが肝。本番では、投げられた道具を落とさないように足を踏ん張って受け取ると、沿道の観客から歓声と拍手がわき、大名行列では最も動きの大きなパートだ。

同組合は毎年、本番前の10、11、12の3日間、午後7時から2時間近い練習を行っており、初日10日は午後7時で気温10.4度(三条市消防本部観測)と冷たい風が吹くなかで練習した。

本番の大羽熊などに見立てた練習用の道具を使い、人差し指を立てた両手を広げて、外股の足を後ろに蹴り上げてから前の差し出す独特な歩き方で、繰り返し練習。指先、つま先まで神経を行き渡らせて練習するうちに汗もにじんでいた。

ことしは、八幡宮再建事業の一環で先供の衣裳や道具が新品にそろえられる。演技指導にあたる会員は、「衣装も新しく、八幡宮も新しくなるが、気持ちは例年通り厳かに、平常心を保ってのぞむ」と気を引き締めている。