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県央地域でフジの花が見ごろ、間もなく満開(2005.5.14)
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燕市八王寺、真宗仏光寺派安了寺の県天然記念物「八王寺の白藤」や三条市丸井今井邸のフジなど県央地域のフジの巨木は、14日は7、8分咲きの満開直前となり、見ごろを迎えている。
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見ごろを迎えた燕・安了寺の「八王寺の白藤」
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「八王寺の白藤」は昭和33年に県の天然記念物に指定され、地元有志でつくる「八王寺大白藤保勝会」が保護、管理する。推定樹齢300年余り。幹回りは約6mもあり、その幹から延びる枝を支えるフジ棚は東西約30m、南北約20mにもなる。
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三条市丸井今井邸のフジ
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長さ数十センチの花房には白い花が鈴なりで、白い滝のよう。境内の外にまで花の甘い香りが漂う。17日ころまで夕方からフジ棚に下げたちょうちんを灯しており、夜桜ならぬ夜藤が楽しめる。 三条市丸井今井邸にもフジがある。これもは花は白。棚がないので空に向かって枝を延ばす。20cm余りの白い花房は7分から8分咲き。同所は三条まつりにあわせて13日から開かれている三条屏風(びょうぶ)まつりの会場になっており、展示している屏風を見学に訪れた人は、首が痛くなるほど高く伸びたフジを見上げ、「こんなところにもフジがあるんだ」と驚いている。
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三条市井栗の「万葉の藤」
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三条市のフジといえば、昭和39年に旧三条市の文化財に指定された三条市井栗の「万葉の藤」。万葉集十七の大原高安真人(おおはらのたかやすまひと)が詠んだ「伊久理乃母乃藤花(いくりのもりのふじのはな)」はこの「万葉の藤」を詠んだものとも言われる。
花は紫。田んぼの中にぽつんとある堂と鳥居、そのそばに立つエノキの古木にフジがからみつく。フジ棚はないが、高さ約5m、直径10数mも枝を広げる。花房こそ少ないが、自然のままの姿が時代を感じさせる。
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