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三条まつりの大名行列は近年にない規模と人出で盛り上がる(2005.5.16)
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三条まつりは15日、大名行列と続く舞い込みでピークを迎えた。曇り空で肌寒さもあったが、日曜にあたったこともあり、昨年を1千人上回る延べ7万人(三条市・三条署発表)の人出でにぎわった。
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八幡宮を出発、参道を進む大名行列の天狗
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この日の最高気温は午前10時の17.7度(三条市消防本部観測)。小雨や通り雨が降るぐずついた天気のなか、午後0時45分に八幡宮から大名行列が出発した。
八幡宮の再建事業で御輿(みこし)や大名行列の道具はすべて化粧直しを行ったので、昨年までにはない輝き。先供(やっこ)を先頭に傘鉾(かさぼこ)、天狗(てんぐ)、鷹匠(たかじょう)の子どもたち、若衆会、神職、囃子方などが続き、例年より1割ほど多い総勢400人を超える大行列となった。
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大通りを進む大名行列
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見物客も近年にないにぎわいで、大通りの三之町病院付近の歩道は2列、3列と列をつくる見物客が埋めた。先供が長柄を回したり、2人1組で道具を投げて受け渡すと、沿道を埋めた観客から「おーっ!」と大きな歓声と拍手がわいた。
天狗は緋色の鳥兜(とりかぶと)をかぶり、高さ約60センチの一本歯の高下駄をはき、槍(やり)を手に大きく足を上げて歩く。高下駄を振り下ろすたびに「かーんっ!」と大きな音が響き、「あれ、鬼?鬼?」と泣き出しそうな孫におばあさんは「天狗さまだよ。転ぶと火事になるんだよ」。
「初めて見たて、すごいもんらの」と話す年配の男性もいれば、「きれいになって立派な感じらね〜」、「いい祭りだ」と、八幡宮の再建とともに盛り上がりを見せる行列を見守る人もいた。
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八幡宮の舞い込み、子どもを肩車して拝殿へ
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午後5時からの八幡宮での舞い込みは、開始前から子どもを肩車した親子と見物客で境内は身動きもままならない大混雑。先供、天狗、御神馬(ごじんめ)、2基の御輿、太鼓のそれぞれに続いて、肩車をした親子が境内を3周。
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すし詰め状態の舞い込みの境内
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もみ合いの末、御輿が拝殿に納まると見物客や祭り関係者から拍手が起こり、それに続いて親子がなだれ込むように拝殿に入り参拝、子どもの無病息災を祈った。
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