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三条市の情報システムで20日、大規模な障害が発生(2005.5.21)
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住民票の写しや税証明の発行などの行政サービスを提供する三条市の情報システムで20日、大規模な障害が発生し、午前11時ころから一部を除いてサービスが全体にわたって稼働できない状態になった。
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勤務時間後も情報システムの動作確認のために待機する三条市役所市民課職員
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三条市の情報システムは、庁内LANやインターネットなどの情報系システムと個人情報などを管理する内部処理専用の基幹系システムのふたつあり、今回、障害が発生したのは基幹系システム。午前11時ころ、本庁舎の市民課にある証明書などを発行する端末が動作しなくなった。
続いて栄庁舎、下田庁舎からも同様の障害報告が次々と入り、サーバーの再起動など基本的な対応を行った。午後0時55分ころに市民課、社会福祉課、保険年金課、会計課のある本庁舎の低層棟の端末だけが復旧。午後2時ころに栄、下田庁舎もいったん復旧したが10分ていどで再び停止した。 その後も復旧作業を続け、閉庁後も各課の担当職員が残って端末の動作確認などを行った。その後、復旧したようで、市のホームページ でも「情報システムに係るトラブルについて(報告)」を掲載した。
報告では、原因は回線のハブ(回線中継器)への接続の人為的なミスの可能性が高いとしており、最終的な市民への影響件数は245件。改善措置としてハブ接続の留意点の周知を図る、ハブに「無断接続禁止」のラベルを張り、接続口にキャップを取りつける、システム障害対応マニュアルの作成をあげる一方、課単位でネットワーク障害への影響を最小限に抑える高性能なハブに交換する対応をとる。対応の経緯は次の通り。
三条市の情報システムのトラブルに関する対応の経緯
午前11時ころ |
市民課から住民票の発行ができない旨の連絡あり。情報政策課で確認サーバー等の関連機器の確認を行ったところ基幹系システムのネットワークにトラブルが発生していることを確認。(その間、関連各課から障害報告が随時あり。)情報政策課から関連各課に状況報告と市民と関連施設等への連絡依頼。※電話による。 |
午後12時30分ころ
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全職員に基幹系システムの障害状況について連絡。(メールによる。)
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午後12時53分ころ
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三条本庁舎高層棟接続回線に異常が発生していることを確認。
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午後12時55分ころ
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高層棟接続回線を切断し、市民課など本庁舎低層棟のネットワーク回復。(本庁舎高層棟及び栄、下田サービスセンターは、障害状況変わらず。)
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午後2時05分ころ
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栄、下田各サービスセンターのネットワークが一時的に回復。
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午後2時10分ころ
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栄、下田各サービスセンターのネットワークが再度障害発生。
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午後3時30分ころ
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基幹系ハブに異常が発生していることを確認。
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午後4時30分ころ
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基幹系ハブの復旧方法の確認。
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午後5時30分ころ
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基幹系ハブの復旧作業により、全基幹系システムのネットワークが回復。同時に、全基幹系システムの検証開始。
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午後7時30分ころ |
全基幹系システムの正常稼働を確認。最終的な市民への影響数の確認。 |
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