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三条市消防本部と消防団が7・13水害で破堤した五十嵐川の河川敷で水防技術講習会(2005.5.29)
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梅雨の出水期を前に三条市消防本部(堀内俊夫消防長)と三条市消防団(関山一雄団長代表)は、29日午前9時半から三条市北新保2地内の五十嵐川左岸河川敷で平成17年水防技術講習会を開いた。
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29日、五十嵐河左岸河川敷で開かれた平成17年度水防技術講習会
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昨年まで毎年、梅雨前に消防本部と三条、栄、下田の3市町村の消防団がそれぞれ水防技術講習会を開いてきたが、ことしは合併に伴って三条市消防団、三条市栄消防団、三条市下田消防団の3消防団合同で開いた。
また、三条市消防団の講習会も昨年までは消防本部訓練場で行ってきたが、合同の講習会で参加する消防団員が増えたのと、昨年の7・13水害の記憶も新しく、よりリアリティある講習にと、初めて五十嵐川河川敷を会場にした。
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重労働の土のう作り
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各消防団から三条市181人、栄20人、下田19人の団員計220人が参加。消防本部職員18人の指導で、2,200袋の土のう作りに始まって、積み土のう工、改良積み土のう工、月の輪工、築き廻し工の4種類の水防工法を実践した。 7・13水害で土のうを作った団員も多く、土のう袋にスコップで4、5杯の砂を詰めてひもで口をしばり、重さ約20キロの土のうを手際よく次々と作った。
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「三角形連続可搬式膨張堰」による水防工法
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消防職員の説明に従って杭を打ったり、土のうを運んだりの重労働。青空の散歩日和に堤防から講習を見学する市民とは対照的に、長袖、長ズボンの作業着にヘルメットをかぶった団員は汗だくで黙々と作業を続けていた。
ほかに昨年、東京の防災関連企業から三条市が寄付を受けた「三角形連続可搬式膨張堰」による水防工法を消防職員が実演。直径25センチ、長さ20メートルのホース3本を断面が正三角形になるように束ねて重ね、ホースに水を入れて高さ45センチの応急仮設堰を構築してみせた。
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