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燕研磨工業会は今年度、磨き屋技術支援センター開業に向けた後継者育成研究会の活動に重点(2005.6.3)
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燕研磨工業会(長谷川富一郎会長・63会員)は、2日午後6時半から燕市・第一グランドホテルで平成17年度定時総会を開き、今年度は研磨業界の後継者育成のため、磨き屋技術支援センターの開業に向けた後継者育成研究会の活動に重点を置くことを決めた。
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2日開かれた燕研磨工業会の平成17年度定時総会
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会員22人と高橋甚一市長はじめ来賓9人が出席。平成17年度事業計画、同予算(収支ともに1,540,000円)を原案通り決めた。
平成17年度事業は、人材育成システムの構築、研磨技術研修会・講習会の開催、会員増強運動、金属研磨技能競技会の実施など。予算では、後継者育成研究会に力を入れるため、支出の部の事業費を前年度事業費予算より20万円増額、90万円とした。 燕、吉田、分水の3市町は、合併協議で新市将来都市構想の主要プロジェクトに「磨き屋技術支援センター」盛り込む。後継者育成と産業を興すのを目的に合併後の平成19年4月の開業を目指している。
その支援センターの内容や運営を研究するのが後継者育成研究会。昨年度、同工業会と市、商工会議所で設置し、今年度は支援センター開業に向けて先進地視察や講師を招いた研究に積極的に取り組む。
高橋市長はあいさつで、大勢の研磨業者がいることが燕市の産業界の優位性につながり、金属加工業界にとって重要との認識を示したうえで、最盛期には1,000社を超えた市内の研磨業者が、平成15年度には600件余りに減少した状況を憂えた。
研磨業者減少の原因は受注の不足だけでなく、後継者不足も大きな要因になっていると指摘。その打開策として期待される支援センターの開業や取り組みに行政も応援したいと述べ、官民一体となったプロジェクトの成果に期待していた。
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