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総合グラウンドを会場に三条凧合戦始まる(2005.6.4)
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三条凧協会(早川喜志郎会長)と三条市は、4、5の2日間、30数年ぶりに三条・燕総合グラウンドで三条凧(いか)合戦を行っており、初日4日は曇りがちながら風に恵まれ、広々としたグラウンドを舞台に次々と合戦を繰り広げた。
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4日、三条・燕総合グラウンドで幕開きした三条凧合戦
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町内や同業者などでつくる21の凧組が参加。7・13水害の災害復旧工事のため昨年まで会場だった五十嵐川河川敷が使えないため、河川敷なのは同じでも、信濃川河川敷の三条燕総合グラウンドに会場を移した。
総合グラウンドのコート4面のうち、新幹線高架そばの第4コートが合戦場。信濃川の上流側と下流側をロープで仕切って紅白に分け、相手の凧組と上空で糸を絡めて合戦し、2日間の合計得点を競っている。
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必死の形相で走って糸を引く
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初日の最高気温は23.5度(三条市消防本部観測)のさわやかな陽気。午前10時の合戦開始から30枚ほどの六角凧が一気に空に舞い上がった。 風がなければ凧は揚がらないが、この日の風は十分か、それ以上。「危険です。凧をもっと下げてください」とアナウンスが流れることもあり、景気よく空を駆けあがる凧に凧糸を操る揚げ師たちは自然に笑顔にあふれた。 しかし、凧糸がからまって合戦が始まると「かかったろ!」、「引けっ!糸引けっや〜!」と威勢のいい三条弁が飛び交い、相手の凧糸を切ろうと乾いたグラウンドを砂煙を上げながら走って糸を引いていた。
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見学の家族連れも合戦場そばで凧揚げを満喫
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合戦会場となりの第3コートは、自由凧広場として見物客に開放。本格的な六角凧や200円ビニール凧まで販売し、親子連れはさっそく凧を買って合戦のない凧揚げをのびのびと楽しんでいた。 会場のそばに住宅が少なく、これまでのように近所の人の見学は少なかったが、新幹線の車両から窓越しに凧合戦を眺める乗客もあり、三条市のPRに一役買っていた。
翌5日は、午前9時から午後4時まで合戦を行う。5日も物産販売や凧グッズ、飲食の販売のほか、午前11時から市内の子どもたちによる「三条凧ばやし」や、おとなの「三条よさいこい凧ばやし」のアトラクション、さらに小凧プレゼントや作切り実演とイベントがめじろ押しで、大勢の見学を呼びかけている。1日目4日の各組の得点(午前・午後)は次の通り。
【白組】▲隆青会=42(12・30)▲東三条五月会=34(15・19)▲三条越路組=19(10・9)▲凧の藤組=16(7・9)▲健青会=11(1・10)▲一ノ門清正組=11(4・7)▲雷神組=8(2・6)▲まろみ会=7(1・6)▲田島組=7(1・6)▲多摩凧連=1(0・1) 【紅組】▲上町組=36(10・26)▲嵐南組=34(9・25)▲清友会=25(9・16)▲謙信組=20(6・14)▲旭組=19(9・10)▲西裏館風神会=18(4・14)▲大町組景清=17(3・14)▲三武会=17(2・15)▲三条小町会=12(1・11)▲三龍会=11(3・8)▲市役所凧倶楽部=3(0・3)
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