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災害復旧で架け替えの三条市内4橋に市民の声の反映をと市民グループが三条市長に提案書(2005.6.14)
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五十嵐川の災害復旧工事で架け替えられる三条市内の橋に市民の声を反映してほしいと、市民有志でつくる「三条市四橋架け替え工事に関し集まった市民の会」(通称、三条かけはしの会)=杉野真司代表・13人=は14日、高橋一夫三条市長に同会が考える新橋の提案書を手渡した。
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三条市長に提案書を提出する「三条市四橋架け替え工事に関し集まった市民の会」
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橋はまちの顔、市民の心の象徴であり、架け替え後の新橋に市民の声を反映させ、復興を町づくりにつなげようと、同会は4月ころから活動を始めた。
10回ほどの会合を重ねて橋梁の専門家の意見も聞き、橋の設計やデザインプラン、復興事業の計画や実施について提案書をまとめたもの。
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架け替えられる橋のひとつ、常盤橋
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この日は午前8時半に杉野会長をはじめ会員8人が市役所を訪れ、木橋のイメージを踏襲した案や一新橋のイメージ図をまとめた「五十嵐川災害復旧事業についての提案書」を高橋市長に手渡した。
会員は市民の声を代弁するものでもなければ、工事の進捗を妨げるものでもなく、行政から市民の要望を知り、それを実現する方策を考えてほしい、「要望をごり押しするのではなく、行政とのキャッチボールをしていきたい」と報告書の趣旨を説明した。
同席した五十嵐川・刈屋田川改修対策室長は、県も住民の声に耳を傾ける意向だが、メタルをコンクリートに変えるといった構造的な変更は難しく、親柱や街灯などのディテールなら多少は意見を取り入れられる可能性があるとした。
三条市では今後、どうやって市民の意見を吸い上げるのかなどを県と相談してゆく。同会の提案書の概要は次の通り。
■橋の設計・意匠のプランについて
- 三条の自然、風土に即したモノであること。
- ユニバーサルデザインの考え方などを取り入れ、高齢者にも配慮したものであること。
- 三条の文化、歴史を伝え、市民の愛着をもてるものであること。ひいては教育、観光に結びつくものであること。
- 市民の意見を聞き、反映させる場を設置すること。
■復興事業の計画・実施において
- 橋の架け替え工事を通じ、子どもたちが参加できる工夫を取り入れること。
- 橋が人と人との心を結ぶ装置であることを再認識し、市民一人ひとりがふるさとへの愛情を高める機会となること。
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