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27日午後4時過ぎ、三条市は水害対応マニュアルに基づいて自動的に第1次配備の警戒体制に(2005.6.27)
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27日午後4時に笠堀ダムが洪水体制となったのに伴い、三条市は同4時13分、水害対応体制で第1次配備の警戒体制に入った。昨年の7・13水害を教訓に作成した三条市水害対応マニュアルに基づいて自動的に非常配備の警戒体制をとったもので、同マニュアルに基づく非常配備はこれが初めて。
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警戒本部の設置を進める三条市消防本部
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マニュアルが定める配備は第1次から第3次までの3段階あり、第1次配備の警戒体制は最初の段階。配備の段階ごとに基準があり、雨量や五十嵐川の水位は基準に達しなかったが、笠堀ダムが洪水警戒体制に入ったときという基準に当てはまった。
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笠堀ダムの放流量増加で推移が上がり始める五十嵐川、一新橋下流側
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市は、さっそく水害対応マニュアルにしたがって警戒体制の措置を講じ、第2次配備に備えて市役所2階に電話の増設工事を行うなど、災害警戒本部設置の準備を行った。夜間は防災対策室職員4人をはじめ、関係職員が市役所に泊まり込みで警戒し、帰宅する職員も第2次配備に備えて自宅待機とした。
市消防本部では、第1次配備を受けて、本部講堂に警戒本部を設置。全署で危険カ所の巡視や水防倉庫の解錠などを行い、職員は自宅待機とした。
三条市では、前日26日に水害対応マニュアル検証型防災訓練を行ったばかり。一夜明けて本番の非常配備となっただけに、訓練通りスムーズに対応を進めていた。 もっとも7・13水害以前なら、27日夕方の時点でも市消防本部による警戒と消防職員の待機ていどの状況だが、市の水害に対する警戒感はこれまでになく高く、市職員にはピリピリと緊張感が張りつめていた。
また、笠堀ダムでは、放流量を午後2時までの毎秒4.91トンから同6時には13.74トンに増やした。三条市・一新橋の推移は午前8時で6.43メートル、午後6時で6.89メートル。
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