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豪雨は収まり、笠堀ダムの放流は減って五十嵐川は豪雨前の姿に向かう(2005.6.29)
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29日は三条市の避難準備情報が解除され、三条市では夕方までの雨量は明け方に降った7ミリだけ。笠堀ダムは洪水警戒体制を解いて放流量を減らし、五十嵐川は豪雨前の姿に向かっている。
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29日午後2時43分、昭栄大橋上流で上流に向かって撮影
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五十嵐川の水位は上流の笠堀ダムの放流の影響が大きい。笠堀ダムは、流入量が毎秒80トンを超えると洪水調節を行い、放流量を増やす。
今回の豪雨で笠堀ダムは、まず、27日午後10時6分から同10時59分まで洪水調節を行ったのに始まり、続いて28日午前1時5分から午後8時22分まで行った。 また、27日午後4時に開始した洪水警戒体制も29日午後3時20分に解除し、通常の体制に戻った。それまで毎秒100トンを超えていた放流量を段階的に毎秒30トン台のレベルに下げた。 五十嵐川の一新橋観測所の水位は、29日午後4時で8.47m。ピークだった28日午前8時の9.74mに比べて1.27m下がった。それでもふだんの6m台からするとかなり多いが、笠堀ダムが放流量を下げたことで、急速に水位も元に戻るはずだ。 前日まで濁流の中だった旧一新橋の橋脚部分は、水位が下がるとともに顔を出した。茶色だった川の水も前日と比べて薄くなり、水面を流れる木やごみもなくなった。
川のそばに住む男性は時々、土手に出て川の様子をながめ、「今回は落ちついたようでよかった。まだ、これからが心配だねえ」と話していた。
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