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分水の勝円寺で遷仏法要、行列で本尊を新本堂へ移す(2005.7.19)

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西へ500メートルほど離れた土地に本堂を新築した分水町熊森、浄土真宗本願寺派「勝円寺」(上山孝輝住職)は17日、遷仏法要を営み、行列を行って本尊を旧本堂から新本堂へ移した。

勝円寺の遷仏法要で、本尊を納めた輿を持って新本堂へ向かう行列

勝円寺の遷仏法要で、本尊を納めた輿を持って新本堂へ向かう行列

遷仏法要の写真集(新しいウィンドウで開く)

午後2時から旧本堂で勤めを行ったあと、上山住職が白いマスクと手袋をつけて須弥檀(しゅみだん)から高さ約70センチの本尊、阿弥陀如来像をおろして2本の棒に載せた輿(こし)の木箱に納め、その上から錦をかぶせて行列に出発した。

感謝の言葉を繰り返す上山住職

感謝の言葉を繰り返す上山住職

キャプション

真新しい須弥檀に本尊を納める

キャプション

新本堂に安置された本尊

行列は上山住職をはじめ、法要を営む僧りょ、そして輿を持つ同寺世話人など十数人で編成。じっとしていても汗が噴き出す真夏の炎天下、せみ時雨をBGM代わりに家の前で手を合わせるお年寄りの前をゆっくりと行列が進んだ。

10分ほどで新本堂に到着すると、内陣と外陣を仕切る扉を閉め、旧本堂とは逆の手順で金色に輝く須弥檀に本尊を安置してから開扉。100人を超える檀家が参列し、再び勤めを行ってから上山住職は時々、声を詰まらせて檀家や地域の人に感謝の言葉を繰り返した。

同寺は元禄14年(1701)の創建で、上山住職は第13代住職。上山住職は元小学校教諭で、地元分水町をはじめ、三条市や燕市にも教え子が多い。

新本堂は昨年5月に上棟式を行い、ことし6月に引き渡しを受け、この日の遷仏法要となった。ただ、完成したのは本堂だけで、庫裏(くり)の建築はこれから。秋か遅くとも年内には新本堂で落慶法要を行う。