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燕市が中ノ口川の防災情報システムを再検討、バッテリー内蔵、無線方式、音声付きに(2005.8.22)
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燕市は、22日開かれた燕市議会総務文教常任委員会で、5月にガス事業譲渡清算金活用予定のひとつとして提案した防災警報設備について議員の意見から再検討した結果を、「防災情報無線システム設置計画」として新たに説明した。
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22日開かれた燕市議会総務文教常任委員会
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燕市では、昨年の7・13水害を教訓に中ノ口川沿いの住民に対して集中豪雨などの川の状況を迅速、的確に情報伝達しようと、防災情報無線システムの設置を検討、計画をまとめて5月に開かれた議員協議会で説明した。
そこでの説明では、屋外に設置する警報器はバッテリーを内蔵せず、有線方式で音声のないサイレンだけの警報設備。また、来年3月の吉田、分水町との合併後の新市で防災行政無線の整備を協議することになっているため、議員からは旧式のシステム、間に合わせのシステムなら必要ないなど再検討を求める声が相次いだ。
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防災情報無線システムを設置する燕市内を流れる中ノ口川
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そのため、燕市は7社の無線業者から提案を受けてシステムを再検討した結果をこの日の総務文教常任委委員会で説明した。
新たな計画では、事業予算は以前と同じ5000万円で、市役所に親局を設置して消防本部に遠隔制御装置、中ノ口川沿いに14基の屋外拡声子局を配置。音声とサイレン音で住民に情報伝達するデジタル同報系の無線システムを整備する。
屋外拡声子局装置は、高さ13m余りの柱の上にスピーカー4個を設置し、親局からの通報だけでなく、自局だけでも通報できる。バッテリーを内蔵し、停電でも通報できる。1基の可聴範囲は直径750メートルから800メートル。9月定例会で予算計上し、業者選定などを行って2月末の工事完了を目指す。
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