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燕市議会合併特別調査委、前倒しで新庁舎建設候補地を吉田町西太田地内としたことに強い反発(2005.9.17)

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来年3月に吉田、分水町と合併する燕市は、16日開かれた燕市議会合併調査特別委員会(星野義則委員長)で、5年後の平成22年度完成を目指す新市の新庁舎の建設候補地として吉田町西太田地内を選定したことを説明。委員からは、合併前に候補地を選定したことや説明の方法に反発が相次いだ。

16日開かれた燕市議会合併調査特別委員会

16日開かれた燕市議会合併調査特別委員会

新庁舎の建設候補地は、吉田町西太田地内、セレモニーホール越後に近い国道116号線と広域農道8号線とが交差する西太田交差点から東へ300mの広域農道8号線沿いで現在は田んぼ。計画協議中の国道116号バイパス予想路線に近接し、同候補地から東(燕)側には吉田金属センターやメタルセンターが位置する。

予定面積は3万から3.5万平方メートル。用地費総額は4億5千万円ていどを見込む。新庁舎は鉄筋コンクリート造地上3階、地下1階で、総事業費約41億円。

新庁舎建設については、先に締結した合併協定書で「合併後10年以内のできるだけ早い時期に吉田町地内において、新たな本庁舎を建設」とし、新市建設計画の新庁舎建設事業では「できるだけ早い時期」を考慮し「新市発足後5年間で新庁舎の完成を目指す」となっている。

しかし、3市町の職員で構成するプロジェクトチームで新庁舎建設事業を調査、研究するなかで、合併前の今年度から候補地を選定、用地取得の準備事務を始めないと合併後の18年度に計画する用地取得などに関する事務が困難になり、計画に1、2年の遅れが出ることがわかった。

そのため、合併協議会の正副会長である3首長、助役、各議会の議長と特別委員会委員長らで協議して6日に最終的な候補地を決めた。前日15日に分水町、この日に吉田町と燕市の議会にそれぞれ経緯を説明し、分水町では異論がなかったことなどを説明した。

委員からは、「合併までのあと半年がなぜ待てないのか」として、22年度完成の計画は市民に伝わっていない、合併協定書変更が生じたら住民に説明すべきで協定違反、新市長がビジョンをもって新庁舎を核に町づくりをするのに候補地選定を早めたのが納得できないといった声が相次いだ。

また、ほとんどの委員は数日前に資料を受け取り、直前に内容を知ったことも、強い反発につながったようだ。

一方で提案に賛成の委員は、市民から庁舎建設を早く進める声を聞いていることや、合併推進のためにも吉田、分水の考えを受け入れることが大事などとした。

意見は二分したが、最終的に星野委員長の求めに応じて候補予定地について了解することで意見を集約した。