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ジャパンクラフトツアーでドイツ人12人が三条、燕の伝統の技に学ぶ(2005.10.19)
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ドイツで職人用の刃物ややすりを製造、日本の伝統的な道具類を輸入販売するDICK社は、「日本伝統技術見学」をテーマにしたジャパンクラフトツアーを行い、参加したドイツ人12人は17日の来日から19日まで三条、燕市に滞在して地元の鍛冶(かじ)や鎚起(ついき)の伝統の技に学んだ。
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19日、玉川堂を視察するDICK社主催ジャパンクラフトツアー参加者
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DICK社は30年ほど前からバイオリンを作る職人用の道具として、のみなどの日本の大工道具も輸入してドイツで販売。今では包丁なども輸入、一般販売も行っている。
また、年に100を超える木工を中心としたものづくりのセミナーを開いており、その一環でことし初めてジャパンクラフトツアーを企画。定員の6倍、60人もの応募があり、すでに3月に一度、同ツアーを行っており、今回が2回目になる。
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熱心に説明を聞く参加者
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参加者の職業は、芸術分野の大学教授、薬剤師、テレビ局プロデューサーなどさまざまで、クラフト関係に興味のある人。2週間かけて、新潟、富山、石川、京都、広島、奈良、東京を巡る。
本県では、14年前から大工道具で取り引きのある三条市東本成寺、角利産業(株)=加藤利敦社長=が三条や燕の伝統技術を案内するコーディネーター役を務め、加藤睦宏同社副社長が通訳した。
初日17日は、県央地域地場産センター、和包丁の重房刃物、鉋台の猪本木工、18日は三条鍛冶道場で切り出し小刀などの制作体験、19日は鎚起銅器の玉川堂、燕市産業資料館、北方文化博物館を訪れた。
19日朝に訪れた(株)玉川堂=燕市中央通2・玉川基行社長=では、江戸時代から継承される鎚起銅器の制作現場を熱心に見学。銅を打つ職人や、間もなく築100年になる建物にカメラのレンズを向け、「鎚起銅器も家もすべてが一体となり、スピリッツがマッチしてとても美しい」と日本の技とそこに流れる心に感心していた。
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