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22日から11月6日まで中之口先人館で開館5周年記念事業「捧武写真展〜田園の微笑〜」(2005.10.22)
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新潟市中之口(旧中之口村)、中之口先人館(宮本周英館長)は、22日から11月6日まで開館5周年記念事業「捧武写真展〜田園の微笑〜」を開き、第2回林忠彦賞受賞のアマチュア写真家、捧武さん(72)=燕市中央通4=の同賞受賞写真集『田園の微笑』の収録作品を展示する。
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22日から11月6日まで開館5周年記念事業「捧武写真展〜田園の微笑〜」を開く中之口先人館
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捧さんは昭和30年代から40年代にかけて主に燕市や西蒲原郡の飾らない人々の姿を撮りためた作品を集めて平成4年に『田園の微笑』を刊行。翌5年にアマチュア写真家にとっては最高峰の公募展のひとつ、林忠彦賞に輝いた。
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第2回林忠彦賞を受賞した捧さんの写真集『田園の微笑』
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展示作業を終わって一息つく捧さん
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今回の写真展では、『田園の微笑』に収録した百数十点から、とくに農作業の様子をとらえた作品をを中心に33点を選んで展示。すべてモノクロ写真で、全紙や全倍に引き伸ばされた大画面が、圧倒的な存在感で捧さんが切り取った時代を訴えかけるはずだ。
同館は旧中之口村出身の先人を顕彰しようと、平成12年に開館。開館5周年のことし、その記念事業を企画するなかで、村で建設計画を進めてきた農業体験大規模公園が昭和30年代の農業を理想としていることから、その時代の農作業の様子が数多く収められている『田園の微笑』に白羽の矢を立てた。
写真展が始まる前夜、展示作業に訪れた捧さんは、展示場所のギャラリーの現代的な建築構造や充実した照明装置のなかに飾られた自身の作品のたたずまいに「全然、違った作品を見るような気がしますね」と目尻を下げ、感激していた。
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12月17日から東京都写真美術館で開かれる日本写真家協会展に展示される、『田園の微笑』収録作品「俺が船長だぞ」
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また、写真展に向けて準備を進めていた矢先、12月17日から来年1月9日まで東京都写真美術館で開かれる日本写真家協会展「日本の子ども60年−21,900日のドラマ−」で、『田園の微笑』の収録作品から「俺が船長だぞ」の出展が決まるうれしいニュースが舞い込んだ。
同展は名古屋、京都、横浜と巡回展が開かれ、新潮社から同展出展作を収録した写真集も出版され、中之口先人館での写真展にまさに花を添える形となり、会場では「俺が船長だぞ」を入り口を入って真正面に展示する。
10月24日と31日は休館、それ以外は毎日午前9時から午後4時半まで開館、写真展見学は無料。
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