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7・13水害1周年記念事業「水害から立ち上がった子どもたちからのメッセージ」(2005.10.29)
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1年余りたった7・13水害を乗り越えた子どもたちの元気な姿を見てもうおうと、29日午前10時から三条市総合福祉センターで7・13水害1周年記念事業「水害から立ち上がった子どもたちからのメッセージ」が行われ、水害で被災した保育施設や小学校の子どもたちが歌や楽器演奏を披露し、子どもたちが見た復興の様子を発表した。
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29日行われた7・13水害1周年記念事業「水害から立ち上がった子どもたちからのメッセージ」
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三条市社会福祉協議会(坪井正康会長)と三条商工会議所青年部災害復興支援委員会(大久保富之委員長)が主催。7・13水害で浸水した嵐南地区にある市立の南幼稚園と嵐南、西四日町の2保育所、私立の本成寺保育園ときらきら保育園の2園、南、四日町、月岡、条南の4小学校の子どもたちと、きらきら保育園職員を含む約200人が出演し、それぞれ水害からの復興のなかで重ねた練習の成果や体験を発表した。
子どもたちは、それぞれの目線で見て、感じたことを発表した。保育園が水害で使えなくなり、ほかの保育園で保育を受けざるを得なかった園児は、「水害のときは、たくさんの人に優しくしてもらいました。だから、今、ぼくたち、わたしたちは元気いっぱいです」とメッセージを発表してから演奏や踊りを披露した。
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会場に展示した水害写真
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小学生は、学校行事を通して一年を写真などで振り返り、「悪夢のような7月13日でしたが、家族や地域、たくさんの人に支えられここまで来ました」。失ったものも多いが学んだことも多く、1人ではないことを忘れずに活気ある学校にしていきたいと話した。
ほかにも、「水害と地震と一年に2つも災害があり、人と人とが助け合う大切さ、普通のことが普通にできる大切さを学んだ」、「水害で人のために働くことのありがたさを学んだ。人のために自分ができることを精一杯やるということは自分自身のためになっている」などとそれぞれの思いを発表した。
会場には、出演者の家族や市民など延べ800人が訪れ、園児の発表に目を細め、子どもたちの体験発表に涙をふく人もいた。
閉会のあいさつで大久保委員長は、子どもたちの発表は県内外から多くの支援に対する「ありがとうのメッセージ」でもあるとして、この気持ちを忘れずに頑張ってほしいとエールを贈った。
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