|
三条市火葬場の都市計画素案の公聴会で公述人から月ケ岡養護学校との隣接に反対相次ぐ(2005.11.14)
|
|
|
三条市は13日、三条市厚生福祉会館で月岡地内に建設を予定している三条市火葬場の都市計画素案についての公聴会を開き、市民や関係者50人が傍聴するなか、11人の公述人がそれぞれ、建設位置など素案に対する反対や賛成の立場から意見を述べた。
|
13日開かれた三条市火葬場の都市計画素案についての公聴会で公述人の意見を聞く市の担当職員
|
今の火葬場は県内でも最も古い昭和34年12月の建設で老朽化が著しく、合併前の旧三条、栄、下田の3市町村の時代から移転改築を検討。ことし5月の合併に伴って新市の3大プロジェクトのひとつに位置づけ、新市建設計画にも盛り込んだ。
火葬場建設には都市計画決定が必要で、三条市月岡地内の県立月ケ岡養護学校近くの約16,900平方メートルの敷地に5基の火葬炉を備えるなどとする素案概要を10月に公開し、素案に対する意見を述べる機会として公聴会を開いた。
公聴会には、申請した11人の代理など含む10人の公述人と高橋市長はじめ市関係者10数人、市民など一般傍聴人50人の計70人余りが参加。公述人の意見の多くは、これまでも反発があったのと同様、火葬場が月ケ岡養護学校に隣接することに反対するものだった。
意見では、同校の生徒や保護者、旧職員らが、全寮制の同校の子どもたちに精神的なダメージを与えたくないなどとして、建設位置の変更などを求めた。
同校後援会関係者は、学校側に対する市の対応を怠慢と指摘しながらも、「反対の意見もあったということを頭に置き、みんなで議論し、意見調整していい方向に進んでほしい」と前向きに解決を求めた。
また、月岡地区の住民など2人は、賛成の立場で1日も早い建設着手をと求めた。
今後、市はこの日の意見を参考に火葬場の都市建設計画の原案を作成し、県との同意協議を進め、原案ができたら都市計画案の縦覧、三条市都市計画審議会、県知事の同意を得て、決定告示、用地取得などを行い、現段階では平成20年度内の供用開始を目指している。
公聴会は、国や地方公共団体などの機関が、一般に影響の大きい重要な事項の決定で利害関係者や学識経験者などから意見を聴く会で、旧栄町で平成15年度に国道8号線の拡幅などで開いたことがあるが、旧三条市での開催はなく、現三条市で初めて。三条市都市計画公聴会の開催について
関連リンク
|