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[NUM総合講座リポート・11/10]玉川基行株式会社玉川堂代表取締役(2005.11.22)
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平成17年11月10日
テーマ:「職人からクリエイターの時代へ」
講師:株式会社 玉川堂代表取締役 玉川基行
新潟経営大学 3年 水品 剛
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新潟経営大学3年水品剛さん
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今回は、株式会社 玉川堂の七代目であり代表取締役の玉川基行様によるご講演で、テーマは、「職人からクリエイターの時代へ」でした。
玉川様は、玉川堂七代目に就任されてから、クリエイターがマーケティング・デザイン・生産・販売などの全てのルーティンをこなす「ものづくり一貫システム」を構築されました。この、「ものづくり一貫システム」により、新潟県内・企業記念品など、ギフト品対応から、全国百貨店における実演販売会など、お客さまとの対面販売へと営業の仕方を変えております。また、自ら銅器の製作も手がけ、現在、新潟県工芸会会員であり、新潟県工芸会展において「新潟県知事賞」、「NHK賞」を受賞されています。
燕のものづくりの歴史のお話から、「深さ」のお話まで様々なお話を聞かせて頂きましたが、これらのお話を通していくつか考えさせられました。
まず、ものづくりには「心」が大切ということです。職人さんが自分の作品に、自分の「心」を込め、作品を可愛がることができなければ、ものづくり一貫システムも成立しないと思います。玉川堂の職人さんたちは、「心」を大切にしているからこそ、お客様への礼状の送付までも、自らの手で行うことが出来るのだと思います。そして、作品に「心」が篭っているからこそ、お客様の友人へまでもその作品の良さが伝わるのだと思います。
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玉川基行(株)玉川堂代表取締役
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二つ目は、優秀な経営者はその人なりの「哲学」を持っているということです。今までの講演を振り返ってみても、講演してくださった方々は、その人なりの「哲学」を持っていると思いました。今回の玉川様の「哲学」は「深さ」ということだと思います。この「深さ」という哲学は少し難しい哲学でしたが、ものづくりへの愛の「深さ」が今の玉川様の原動力になっているのだと感じました。ものづくりを「深く」考えたからこそ、ものづくり一貫システムという、職人さんの心を大事にできる素晴らしいシステムが出来上がったり、「変わらないために変わる」という玉川様なりのスタンスがあったりするのかもしれません。
最後に、やはり経営をするにあたって大事なのは「行動力」だと思いました。玉川様自身は、「欧州での日本文化の起爆剤になろうとしている」とおっしゃっていました。この発言は、自分自身の「行動力」に自信が無ければできないと思います。
この日、私自身が玉川様のご講演を聞くのは2回目でしたが、前回と比べてさらに玉川様の熱意が伝わってきました。この吸収した熱意をこれからの生活に役立てて行こうと思います。
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