三条市、12月定例会の提出議案概要説明会で市有施設のアスベスト対策など50件の議案を説明(2005.11.24)

三条市は、24日午前10時から市役所で開かれた12月定例会の提出議案概要説明会で、第2次調査で新たに見つかった公立保育所や児童館と中学校のアスベスト含有吹きつけ材の除去にかかる経費などを盛り込んだ一般会計補正予算など50件の議案の概要を説明した。

24日開かれた三条市の12月定例会の提出議案概要説明会

第5回定例会は12月1日から26日まで26日間。提出議案は、三条市男女共同参画条例の制定、条例の一部改正、平成17年度三条市一般会計補正予算、合併に伴う地方公共団体の数の減少などによる各組合などの規約や定款の変更、合併前の旧3市町村の平成16年度決算、平成17年度決算など計50件。

平成17年度三条市一般会計補正予算は、アスベスト除去に係る経費など先議案件の補正額（362万6000円）と職員人件費など議会最終日に議決する補正額（9億6210万5000円）の2議案に分けて説明した。

先議案件の補正額では、月岡地区の仮設住宅に設置する除雪機械購入費として応急仮設住宅管理費（2500万円）や、アスベスト含有吹きつけ材の除去にかかる経費として田島、塚野目、嘉坪川、月岡の4保育所の公立保育所施設整備費（739万円）、石上、塚野目、直江、島田、四日町、なかよしの6児童館の児童館等施設整備費（1136万円）、第三、本成寺の2中学校の中学校施設整備費（1100万円）なども説明した。

アスベスト含有吹きつけ材使用施設の調査では、市有建築物すべての274施設について第1次調査を行った結果、24施設での使用を確認。除去などの対応は学校施設を優先し、9月定例会で補正予算を計上、対策工事に着手した。

その後、保内小学校で見分けにくいアスベストを含有する「ひる石」の使用が確認されたため、10月にあらためて都市建設課などが全施設を実地調査した結果、第1次調査で確認した施設を含む58施設でのアスベスト含有吹きつけ材かアスベスト含有の可能性がある「ひる石」などの使用を確認した。

うち11施設は、すでに囲い込みなどで対策し、含有材が使われている「ひる石」などが使用されている施設のうち、含有が不明な25施設は専門機関に分析調査を依頼しており、年内に分析結果の報告を受ける予定だ。

分析結果のでていない25施設も含めて対策をとる47施設についての概算工事費総額は、3億8170万円に上る。市では、使用施設を優先度から3段階に分け、最も優先度の高い優先度1の施設は、9月補正（5240万円）と12月補正（2975万円）、さらに平成18年度（1億5205万円）で対応を考えている。