犯罪多発期を前に第四銀行三条北支店で迫力の模擬防犯強盗訓練 (2006.12.12)

年末の犯罪多発期を前に第四銀行三条北支店＝進藤博支店長・三条市嘉坪川1＝は、三条署の協力で12日午後4時過ぎから同支店で模擬防犯強盗訓練を行い、万が一に備えた。

12日、第四銀行三条北支店で模擬防犯強盗訓練

同支店は年2回以上、防犯訓練を行っており、2人組の犯人がガソリンと刃物を手に押し入るという想定で行った。

犯人役は三条署員。ガソリンを入れたペットボトルとライター、刃物を手に「動くなー！動くなよ！」と大声を上げて店内に入り、1人がペットボトルを投げて店内にガソリンをまき、1人は窓口にいた客に刃物を突きつけて「金出せ、おらー！」、「早くしろ！」、「火つけっろ！」と怒鳴った。

現金を手に逃走を始める犯人役

職員は「今、用意するから！。刺すな」と犯人に対応する一方で、ほかの職員が店内にいた客を店外に誘導。間もなく金を受け取った犯人は車に乗って逃走した。

この間、わずか1分余り。人質役となった女性職員は「訓練とわかっていても怖くて、震えてしまった」と、署員の玄人はだし？の迫力にたじたじ。犯人役に対応した男性職員も「思ったように時間稼ぎできなかった」と恐怖感のなかでの冷静な対応の難しさを実感していた。

講評で三条署の窪田生活安全課長は、犯人に火をつけないようにうながさなかった点を指摘。進藤支店長は「万一の時にも冷静になれるまで訓練を重ねたい」、「すきのない店づくりを頑張っていく」と話していた。