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三条市消防出初め式で管内の1年の無災害願う(2006.1.6)
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全国的に出初式だった6日、三条市消防本部でも合併後初めての三条市消防出初式を行い、約100人の消防職員が参加して市中パレードや一斉放水訓練を行って、ことし一年の管内の無災害を願った。
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6日行われた三条市消防出初め式の一斉放水訓練
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同本部は、昨年5月に三条、栄、下田の旧3市町村が合併して三条市消防本部となったが、合併前の三条地域消防本部も同じ3市町村で構成していたため、内容はこれまで通り。ただ、これまで副統監だった栄町長、下田村長に変わって堀内俊夫三条市消防本部消防長が副統監を務めた。
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市中パレードで市役所前を進む消防車両
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午前8時半から消防車両12台で三条市の目抜き通りなどをパレードし、市役所前では、統監の高橋一夫三条市長らの観閲を受けた。
午前9時すぎから、同本部訓練場で一斉放水訓練を行い、放水隊47人が参加。昨年までホースを向けていた訓練場北側に住宅が建設されたことから、ことしは訓練場西側の同本部庁舎に向かって放水し、13本の水柱を上げた。
9時の気温は−1.2度で積雪33センチ(同本部観測)、小雪の舞う厳しい冷え込みのなか来賓や各消防団長、幼児を連れた親子などが訓練を見守った。
放水訓練後に式典を行い、冒頭、昨年の尼崎のJR脱線事故や福岡県西部沖や宮城県の地震、台風14号による豪雨災害など人災や自然災害による犠牲者に全員で1分間の黙とうを捧げた。
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謝辞を述べる堀内消防長
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高橋市長は訓示で、安心して暮らせる防災都市への積極的な体制作りを確立が大切とし、「消防防災行政を預かる者として、消防力の近代化を図り、整備強化に全力を傾注していく」、消防職員に「本日の旺盛な士気と規律正しい訓練に今後とも励んでいただき、11万市民の生命、身体、財産を保護する重要な任務を果たし、災害に強い町づくりに務めていただきたい」と激励し、災害の少ない年であるよう願った。
来賓の久住市議会議長、西川総務文教常任委員長の祝辞に続き、堀内消防長が謝辞を述べ「今後とも、三条市民が安全で安心して生活できるよう、職団員一体となって防災活動にさらに努力していく」と誓った。
昨年の管内の火災発生件数は31件で、広域化された平成8年以降最低だったが、救急出動件数は3,500件で、7・13水害や中越地震の影響により特異的に件数が増加した前年に比べて120件(3.3%)減にとどまり、例年と比較すると年々増加傾向となっている。
また、この日明け方、下田地区で作業所を全焼することし初めての火災が発生し、消防職員は火災出動を終えて間もなくの市中パレード参加となった。
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