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三条市・八幡宮の新拝殿で初めての献灯祭で大ろうそくに願い込め(2006.1.15)
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三条市・八幡宮(藤崎重康宮司)では、14日夜から15日明け方にかけて小正月の行事「献灯祭」を行った。昨年4月に再建した新社殿で初めての献灯祭で、暖気も手伝って5,000人(三条署発表)が参拝に訪れ、ろうそくの火に商売繁盛や家内安全を祈った。
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14日夜から三条市・八幡宮の新しくなった拝殿で初めて行われた献灯祭
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昨年は拝殿が工事中だったので、裏手の金山神社の鳥居前に仮設の献灯場を設置して行っており、献灯祭では初の“拝殿デビュー”。午後7時から神事を行ったあと、拝殿に並べた30本の大ろうそくに高橋一夫三条市長をはじめ奉納者が次々と点火した。
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拝殿にずらりと並んだ大ろうそく
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また、昨年は休んだ焚(た)き上げも2年ぶりに復活し、参拝者は暖をとりつつ、しめ縄やだるまなどを投げ込んでいた。
午後9時の気温は3.3度(三条市消防本部観測)。久しぶりの暖気で、境内は雪解け水で水たまりやぬかるみができたが、参拝客の出足は順調。ろうそくは最大で高さ約80センチ、重さは8貫目(約30キロ)にもなり、参拝者は20センチ以上に伸びる大きなろうそくの火に向かって手を合わせた。
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2年ぶりに復活した焚き上げ
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古い拝殿は本の字が読めないくらい暗く、そのなかでゆらめく炎は厳かであやしくすらあったが、新しい拝殿は照明が隅々まで煌々と照ら出した。
神秘性は薄まった感じだが、建材のヒノキの香に「匂いが違うよね、木の匂いがするね」と話す親子連れも。新しい三条の小正月の情景の始まりであり、これからの三条っ子の原風景として心に刻まれるはずだ。
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