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三条小6年生が卒業制作で和釘づくりを体験(2006.1.31)

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三条市立三条小学校(山田裕信校長)の6年生34人は31日、卒業制作のひつとして同校に隣接する三条鍛冶道場で和釘づくりを体験し、その礼に同校児童として最後となる金物太鼓を演奏し、同道場に児童が作った六角凧をプレゼントした。

和釘づくりを体験する三条小学校6年生

和釘づくりを体験する三条小学校6年生

午前9時20分から同道場の指導者の手ほどきで1時間ほどかけて和釘づくりを体験。児童は熱した和釘の材料に正確に金づちを当てるだけでも四苦八苦で、素手で金づちを振るう指導者の技を目の当たりにして「軍手をしてても熱かったのに、プロの人は大変だと思う。ぼくは向いてないな」と職人技に感心していた。

仕上げに『三条鍛冶道場』の刻印を打ってもらい、「売り物になるって言われた!」と喜ぶ女の子もいた。

三条鍛冶道場に贈った六角凧を前に金物太鼓を演奏する児童

三条鍛冶道場に贈った六角凧を前に金物太鼓を演奏する児童

続いて、児童代表は「卒業を前に三条のみなさんが大切にしてきた金物を作る心を学ぶために和釘を作りました」と指導者らに礼を述べ、児童から同道場へ金物、ふるさと三条、鍛冶道場の絵を書いた3枚の六角凧を贈り、金物太鼓を演奏した。

金物太鼓は3部構成で、1部は鎚(つち)の音が響く金物の町三条の「夜明け」がテーマ。児童はそうした言い合いを説明してから、はっぴを着て鎚の音を表す鐘や、たる太鼓、しめ太鼓などを使って演奏し、坂井館長は「三条の心はいつまでもいつまでも持ち続け、大きく大きく育ててほしい」と間もなく小学校を巣立つ児童にエールを贈った。