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雪降る本成寺で春を呼ぶ恒例の節分会行われる(2006.2.3)
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「節分」の3日、三条市・法華宗総本山本成寺(椿澤日壽貫首)は節分会の鬼踊りを行った。雪降りで冷え込みが強まるなか、善男善女は鬼に豆をぶつけて厄払いした。
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「節分」の3日行われた本成寺の節分会
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立春の前日の「節分」だが、冬型が強まり午後1時の気温は0.6度、3時は−1.2度(三条市消防本部調べ)。体のしんまで冷えるような寒さで時折、吹雪くような天気だったが鬼踊りの舞台を設置する本堂は観客でいっぱいだった。
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木剣を打ち鳴らす塔頭寺院住職
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鬼に抱かれて大泣きする子ども
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皮切りに豆を投げる椿澤本成寺貫首
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境内へ逃げる鬼を追う参拝客
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鬼踊りは午後1時からと3時からの2回。午後1時に導師の椿澤貫首が入堂し、読経が始まると塔頭(たっちゅう)寺院住職らが参拝者の頭上で木剣を打ち鳴らしてはらい清め、いよいよ鬼踊りの始まり。
鬼踊りの歴史やいわれのナレーションが流れ、最初に太鼓を鳴らしながら僧兵が登場。鬼の仕業を記した巻物を読み上げるとドラの音が響き渡り、赤、青、黄、緑、黒の鬼と三途川婆(そうずかば)が舞台にはい上がった。
金棒や地場産業の金槌やのこぎりを振り上げ「うぉー!」と腹の底から響くような叫び声を上げて鬼踊りを披露。鬼の登場とともにあちこちで小さな子どもの泣き声が聞こえたが、さらにわが子を抱いてもらおうと母親が子どもを鬼に差し出すと、子どもは恐怖で大泣き。その光景に場内はどっとわいて、アマチュアカメラマンは一斉にシャッターを切っていた。
鬼が大暴れしたあとのクライマックスは、椿澤貫首が「福は内、鬼は外!」の第一声とともに升に入った豆を鬼に向かって投げると、それを合図に裃を着た来賓の国会議員や三条、燕などの首長や事業繁栄祈願社がいっせいに豆を投げた。
豆をぶつけられた鬼たちは、ドラやホラ貝の響く本堂からもんどり打って退散。境内の鐘楼堂へ入り、人間の煩悩を6つに分けた鬼たちはそれぞれ鐘をついて、怒りは思いやりに、ねたみは人の幸せを願う美しい心へというように改心した。
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