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三条市民でつくる「五十嵐川に関する検討会」、河川改修に伴う川利用、橋デザインの提案まとめて県、市に提出(2006.2.10)
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三条市民31人でつくる「五十嵐川に関する検討会」は、五十嵐川の河川改修に伴う川の利用や架け替えられる橋のデザインを提案書にまとめ、9日午後1時半から三条市役所で開かれた提案の会で三原田一男県五十嵐川改修事務所長と高橋一夫三条市長に手渡した。
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五十嵐川河川改修に伴う川の利用や橋デザインを提案する「五十嵐川に関する検討会」
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同検討会は、河川改修に市民の声を反映させようと、新潟県五十嵐川改修事務所と三条市五十嵐川・刈谷田川改修対策室が昨年8月に設置した。
公募の市民18人と五十嵐川沿いの商店街、三条市PTA連合会、三条凧協会、五十嵐川漁業協同組合、燕三条青年会議所に所属する13人の合わせて31人構成。「川」と「橋」のグループに分かれて、現地視察を含む4回の検討会で意見交換を重ね、提案をまとめた。
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高橋三条市長に提案書を提出
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提案の会には、検討会のメンバー5人と三原田県五十嵐川改修事務所長、高橋三条市長をはじめ県や市の関係者が出席。メンバーは提案の概要を説明して提案書を提出した。
提案は、川の利用では上流にたこあげイベント広場や臨時駐車場、中流に川をはさむようなステージづくり、下流には朝市・お祭り広場、夏まつりに対応した桟敷(さじき)席、灯ろう流しの場づくり。全区間に一定間隔でトイレ、河川敷に降りる階段、両岸で連続した遊歩道の設置のほか、サイクリングロードや魚のつかみ捕りができる水路、魚類に配慮した川づくりを提案した。
橋のデザインは、一新橋は「木橋」だったイメージを強調して親柱は自然木風、高欄や照明や歩道は木の色を用いるなど、配色で木橋のコンセプトを演出。常盤橋は「石」、嵐川橋は「交流」をテーマにデザインし、一部架け替えの御蔵橋は黒のいぶし色などを提案した。
ただ、提案以前の問題として、橋のこう配が大きいことに「理解はしたが、まだ納得はしていない」として、車いすや高齢者のためのバリアフリー対策を強く要望した。
また、検討会での議論から「川を安全に整備することが行政の役目なら、川を心の原風景に育て、次世代に愛着を持って引き継いでいくのが住民の役割」の観点で市民参画や協働の歩みを確かなものにすることを確認。市民と市、県との維持管理に関する継続した話し合いの場を設けることも提案した。
提案を受けて県と市は、今後、技術的な検討や費用対効果、実現性などを判断、実施していくとした。一新橋は4月ころまでに上部工の詳細設計を確定し、ほかの橋も18年度末ころまでに確定したい考えを示すとともに、工事着手前に提案をどう反映させたかを報告すると約束した。
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