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三条信用金庫、停止した心臓を電気ショックで働かせる自動体外式除細動器を本店に設置(2006.3.16)

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三条信用金庫(杉野良介理事長)は16日、心臓が突然に停止したときに電気ショックを与えて心臓を働かせるための医療機器、自動体外式除細動器(AED)を同金庫本店に設置した。

広川富永草野クリニック院長(いちばん左)から自動体外式除細動器の操作方法を学ぶ三条信用金庫職員

広川富永草野クリニック院長(いちばん左)から自動体外式除細動器の操作方法を学ぶ三条信用金庫職員

AEDは、心臓が電気ショックが必要な状態かどうかを自動で判断する。ふたを開ければ電源が入り、操作手順をすべて音声メッセージで指示するので、だれでも扱える。

国内では、毎日100人近くが心臓疾患で死亡しているとされ、その原因のほとんどが、心臓が突然に停止する心室細動。心臓停止から1分たつごと救命率が約10%下がり、10分後にはほとんどが死に至る。

オレンジ色のバッグに入ったAED

オレンジ色のバッグに入ったAED

停止した心臓を動かすのに最も効果的な方法が電気ショックを利用した除細動器。救急車の現場到着に平均6分かかり、救急車に到着前の除細動器による救命措置が、救命率の向上につながる。

同金庫では社会貢献の一環として導入したもので、順次、各店舗に設置する方針だ。

16日は、午後0時半から本店ロビーで三条市・富永草野クリニックの広川陽一院長を講師に、職員が上半身だけのダミー人形を使ってAEDの取り扱いなどを学んだ。

広川院長は、「5分以内にAEDをかければ、助かる確率は高くなる。救急車が到着するまでにできることを」と同金庫のAED設置の取り組みを高く評価するとともに、児童、生徒の突然死も心室細動が原因のことが多いとみており、学校への設置にも期待した。

AEDの国内で使用は医療従事者に限定されていたが、2004年7月から一般にも使用が認められ、公共施設や商業施設での導入が進んでいる。

三条市内では、民間のスイミングスクールなどで設置しているところがあり、三条市でも来年度、各庁舎をはじめ、総合福祉センター、総合体育館、市民プールなど11カ所に設置する予定だ。