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新・燕市となって初めての分水おいらん道中に向けておいらん役の練習始まる(2006.3.26)
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全国に知られる旧分水町の名物行事だった分水おいらん道中。4月16日に行われる第65回のことしは、町が合併、新・燕市となって初めておいらん道中で、25日は公募でおいらん役に選ばれた5人が独特の外八文字の歩き方などを練習した。
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25日行われた分水おいらん道中のおいらん役の練習
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ことしは、燕市分水地区観光協会(田中公一会長)がおいらん道中を主催。おいらん役には86人の応募があり、行列に参加する信濃太夫、桜太夫、分水太夫の3人と、昨年から加えた撮影用モデルの染井吉野太夫1人、さらに、ことしから前夜祭を務める夜桜太夫1人を加えた計5人が決まった。
おいらんの練習は3回で、25日はその初日。おいらん役の5人は、かつらあわせをしてから、訪問着を着て歩き方を練習した。
素足に高さ15センチ近い3枚歯の高下駄をはき、着物の美しさを引き立てるように右手はこぶしを帯にあてて腕を張り、左手はおいらんの秘書役とされる「ほうかん」役の肩に置く。足さばきは、足先で外八文字を描くように運ぶのがポイントで、練習用のベニヤ板の上を往復して練習した。
指導者の日本舞踊の花柳流・花柳寿之柳さん=分水町=は、「おいらんは主役ですが、いかに多くの人に支えられ、どれだけの人が協力しているかなどを考え、しっかりと練習して、いいおいらんになってください」と激励。おいらん道中専門委員とともに指導に熱がこもった。
信濃太夫 |
桜太夫 |
分水太夫 |
染井吉野太夫 |
夜桜太夫 |
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本間登美子さん
田上町
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若槻美里さん
新潟市
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原口律子さん
東京都中野区
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涌井知恵さん
新潟市
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杣木由佳さん
燕市国上
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全身に神経を集中させた練習に、1時間もすると、おいらん役の5人は顔を火照らせ、汗が光った。信濃太夫・本間登美子さん(28)=田上町=は「一生に一度のわたしのサクラを満開に咲かせたい」、桜太夫・若槻美里さん(19)=新潟市=は「サクラより、きれいと言われるおいらんを演じたい」、分水太夫・原口律子さん(27)=東京都中野区=は「つやっぽく演じられたら」。
行列には参加しないが、染井吉野太夫・涌井知恵さん(26)=新潟市=は「落ち着いてできれば」、夜桜太夫・杣木由佳さん(21)=燕市国上=は「前夜祭のライトを浴び、昼間とは違った趣を味わってもらいたい」と、それぞれ話している。
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