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27日、「災害に強いまちづくり」へ向けて三条市が同報系防災行政無線の運用を開始(2006.3.27)
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三条市は27日、一昨年の7・13水害から「災害に強いまちづくり」の取り組みの一環で整備を進めてきた三条市同報系防災行政無線の運用開始。この日午前11時半から、開局式と試験放送を行った。
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27日、運用を開始した三条市同報系防災行政無線の市役所三条庁舎に設置した親局、上のモニターに市内に設置したスピーカーの位置を表示
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防災行政無線は、災害の発生時や発生前に市役所や消防本部など4カ所に設置した親局から、無線で避難情報や防災情報を市内全域に設置した179基の屋外スピーカーや自治会長や民生委員に配備した400台の戸別受信機を使って一斉に放送するシステム。五十嵐川、刈谷田川、大平川、守門川に設置した気象観測装置4基を含め、事業費は4億7250万円。
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開局式のテープカット
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屋外スピーカーは、災害以外でも大規模な火災や全市的な行事案内、防犯情報の放送にも使用する。
開局式は市役所三条庁舎で行い、高橋一夫三条市長、久住久俊市議会議長と総務省信越総合通信局、国土交通省北陸地方整備局、県県民生活・環境防災局からの来賓3人の計5人でテープカットを行って運用をスタートした。
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試験放送する高橋三条市長
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試験放送は、電算棟オペレーター室に設置した親局から正午の時報に続いて行った。「こちらは三条市です。これから防災無線の試験放送のため、モーターサイレンを鳴らします。かなり大きな音がしますのでご注意ください」と注意を呼びかけてから、モーターサイレンを5秒間鳴らした。
続いて高橋市長がマイクに向かって開局とテスト放送であることを話してから「自分の身は自分で守る自助の意識のもと、災害に備えていただきますようお願い致します」と放送した。
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自治会長や民生委員に配備した戸別受信機
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179基のスピーカーから一斉に放送すると、スピーカーが近いところでは音がぶつかって聞こえづらくなるのを避けるため、スピーカーをA、B、Cの3つに分け、Aでリアルタイム放送、BとCはそれに続いて録音を放送する。
親局のモニターは、市内全域のスピーカーの位置を赤丸で表示し、放送中のスピーカーは黄色の表示に変わる。
試験放送終了後に、市役所には市民から試験放送について早速、反応があり、「サイレンも聞こえなかった」、「スピーカーから音は聞こえるが、何をしゃべってるか聞こえない」などの電話が何件かあった。
三条庁舎内の職員でも「よく聞こえなかった」という人が多く、市ではモニタリングや試験を行って改善してゆく。
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