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2日まで三条市丸井今井邸で月輪未生流いけばな展(2006.4.2)
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1、2の2日間、三条市丸井今井邸で月輪未生流(つきのわみしょうりゅう)いけばな展が開かれており、華道月輪未生流新潟司所=塩原洋宗司所長・会員36人=会員が春の花をふんだんに使って生けた30点が展示されている。
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1、2の2日間、三条市丸井今井邸で開かれている月輪未生流いけばな展
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丸井今井邸保存会が主催。月輪未生流は、京都市東山区・御寺泉涌寺に総司所を置く。新潟司所は田上町や三条市の会員が中心で、3年前から毎年、三条市内で展覧会を開いており、丸井今井邸で開くのは今回が初めて。1、2階のほかに庭も使って作品を展示している。
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庭に生けた満開のサクラ
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表通りから見える庭に生けたのは、淡いピンク色の花をびっしり咲かせたサクラの枝。今井邸の前を通りかかった人は「おや〜、サクラら?」と足を止め、まだ咲いているはずのないサクラで驚かせようという趣向は、ねらい通りだ。
玄関前には高さの違うタケを3本ずつひもで結わえた数個の花器に、真っ赤な花のツバキを生けた作品がお出迎え。室内には、陶器やタケの花器に生けたサクラやコデマリ、ボケ、ユキヤナギ、ツバキ、ライラックと淡い色調の花であふれ、来場者は「一足早いお花見ができた」と待ち遠しい春らんまんの先取りに、花のような笑顔だ。
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華道月輪未生流新潟司所の塩原司所長
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塩原司所長は、展覧会のテーマは決めなかったが、会場の古い建物を生かす花にしようと気を配ったと言う。また、一昨年の7・13水害では被災した知人が多く、体調を崩した人もあり、遅くはなったが「まだまだ心を痛めている人もいらっしゃると思います。ひととき、慰めになれば」と、来場を呼びかけている。2日は午前10時から午後4時まで、入場無料。
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