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1年遅れで旧三条市立三竹保育所が民営化、新たにひまわり保育園として入園式(2006.4.5)
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旧三条市立三竹保育所の民営化により1日に誕生した社会福祉法人報徳福祉会ひまわり保育園(大竹順子園長)は5日、平成18年度ひまわり保育園入園式を行い、0歳児から5歳児まで72人が入園、私立保育所として再出発した。
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民営化で誕生したひまわり保育園で初めての入園式
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旧三条市は、昨年4月に旧三竹保育所を民営化する計画だったが、民営化に関する事前説明の不足などから保護者が反発。仕切り直して保護者側と協議や説明会を重ね、1年遅れの民営化となった。
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あいさつする大竹園長
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大崎地区内につくし保育園と第二つくし保育園を運営する社会福祉法人報徳福祉会(捧晟理事長)に旧三竹保育所の土地を無償貸与、建物を無償譲渡し、保育所運営を移管。建物は築32年と古く、市が外壁の塗装や屋上の防水工事、駐車場の整備を行った。内装などは今年度、同保育園の意見を聞いて市の助成で行う。
入園児72人のうち、旧三竹保育所からの継続は46人。午前9時半からで行った入園式で、大竹園長は、三竹保育所からひまわり保育園に変わって不安も多いと思うが、一日も早く慣れ親しんでもらえるよう職員一同、努力すると述べ、「きょうも楽しかった。あしたも早く保育園に行きたいなと思えるような保育園づくりに努力していく」とあいさつした。
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民営化されても変わらない入園式風景
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捧理事長は、「私たち法人は30年間という保育の経験があります。心配なく子どもさんを預けてほしい」、来賓の高橋一夫三条市長は「いい環境のなかで保育できるように応援していきたい」と祝辞を述べた。
第1子が入園した保護者は、民営化については公立でも私立でもどちらでもよかったとしたが、市長が入園式に出席していたことに驚き、「大きな問題だったんですね」と話していた。
三条市の市立保育所の民営化は、平成14年に新保保育所と四日町保育所を廃止して私立の本成寺保育園を運営している社会福祉法人長久福祉会がきらきら保育園を新設して以来、2例目。旧三竹保育所の民営化で市立保育所は26施設となった。
三条市では昨年、社会情勢の変化や市の厳しい財政を背景に、公立保育所民営化検討委員会を設置し、民営化や統廃合する公立保育所の選定基準、民営化された保育所を経営する法人の募集条件や選考基準、公立保育所の民営化等実施計画について検討したが、昨年度では計画がまとまらなかったため、今年度も同委員会を継続して検討を続けていく考えだ。
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