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燕市長選、斉藤候補が個人演説会(2006.4.20)
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燕市長選挙に立候補した前燕市議の斉藤紀美江候補(59)=燕市水道町3=は、19日午後7時半から水道町保育園で個人演説会を開き、合併特例債は国民の税金、借金であり「本当に必要なものにお金をかけていきたい」、「新庁舎建設は、いちばんやめさせたいこと」と訴えた。
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19日、水道町保育園で開かれた斉藤候補の個人演説会
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斉藤候補は、今すぐ必要としない新庁舎に最低44億円や産業ミュージアムで9億円の特例債という借金をして建設することに反対とし、市民の命を守る病院など本当に必要なものにとの持論を話し、支援を訴えた。
斉藤候補は、特例債は、事業費の95%のうち、70%を交付税として国があとから負担し、あと30%は自分でまかなうことだが、今後、総額の交付税は減って国からは借金返しの金しかこなくなり、30%も返済していかねばならず、ほかの事業ができなくなると話し、特例債は「別の国からくるのではなく、(日本国民としての税金)わたしたちの財布から出るもの」。
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施策を訴える斉藤候補
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「新しい燕市は、自分の足で立っていけるまちを作っていかなければならない」と述べ、合併して市長や助役、議員の数を減らし、金の工面をしていこうという段階であり、「立派な庁舎は町づくりの足かせになる」、「むやみに借金をすることに対して、本当にやめさせたいと立候補した。そのほかにもっと大事なことがあるのでは」。
さらに、他候補の新庁舎は防災センターとの位置づけに対して、一極集中は危険であり、住民の近くにあって情報収集ができるリスク分散型が大事。また、新燕市の消防の拠点となった吉田浜首にある燕・弥彦総合事務組合(旧新潟県西部広域消防事務組合)は、自家発電装置や備熱槽や備蓄庫を供えた防災センターとヘリポートを設備しており、新庁舎に作る必要はないとした。
産業ミュージアムに隣接しての道の駅構想には、旧黒崎町のふるさと村の破たんを例に挙げ、民間にまかせ、行政のやる仕事ではない。産業支援においては、商工会議所職員が危機感を持って地元研磨業者などに呼びかけて組織された磨き屋シンジケートを例に、「プロが考えていることを支援していくのがムダのないやり方。行政というのは事務職は得意だが、専門的なものは、まだ今は育っていない」との考えを示した。
斉藤候補の地元会場とあってか、笑いありの終始和やかな雰囲気で、災害ボランティアのつながりで応援に駆けつけた吉田公男福島県議、選対本部長の酒井基燕市議などがあいさつを行い、ガンバローコールで、あと3日となった選挙戦の気を引き締めた。
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