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三条図書館で「もろはしせいこう絵本原画展」、原画や紙芝居、紙粘土も展示(2006.4.23)

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三条市立図書館(羽賀吉昭館長)では、22日から5月14日まで同図書館で「もろはしせいこう絵本原画展」を開いており、長岡市在住の絵本作家、諸橋精光さんの絵本や紙芝居の原画、紙粘土のジオラマを展示している。

5月14日まで三条市立図書館で開かれている「もろはしせいこう絵本原画展」

5月14日まで三条市立図書館で開かれている「もろはしせいこう絵本原画展」

諸橋さんは1954年、長岡市の寺院、千蔵院の長男に生まれた。創形美術学校造形科、大正大学仏教学部を卒業、仏教説話を中心に絵本や超大型紙芝居の制作を始め、89年に『やまぶし石ものがたり』紙芝居を初出版。93年に『なめとこ山のくま』で年間最優秀紙芝居に贈られる第31回高橋五山賞受賞、97年に『はしれ!チビ電』絵本初出版、『ナムチンカラトラヤーヤーねことおしょうさま』で2001ブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレ出品。

子どもの背ほどもある大きな人形

子どもの背ほどもある大きな人形

2002年に『えにかいたねこ』で2002ボローニャ国際絵本原画展入選、05年に第29回正力松田郎賞を受賞。今は千蔵院の副住職に就きながら絵本、紙芝居、絵画などの制作を続けている。

絵本原画展では、長岡市の街並みや子どもたちの遊びを生き生きと描いた絵本『はしれ!チビ電』の制作過程のスケッチや高さ10センチ余りの紙粘土のジオラマ、絵本原画23点をはじめ、縦90センチ、横130センチの段ボールにネオカラーで描いた『もちもちの木』の超大型紙芝居1点と普通サイズの紙芝居、2002ボローニャ国際絵本原画展入選作品『えにかいたねこ』の原画5点、紙粘土の創作人形も展示している。

絵本から飛び出したジオラマ

絵本から飛び出したジオラマ

諸橋さんの描く原画は、豊かな光の表現で生命感や躍動感を演出する。表面がでこぼこした段ボールの質感を生かした超大型紙芝居は1点1点が大作として鑑賞できる完成度の高さで、子ども背丈くらいある大きな人形もあり、諸橋さんが絵本に込めた世界観が満ちあふれている。

絵本原画展は、4月23日から5月12日までの第48回こどもの読書週間にちなんだ行事の一環。同様に4月30日と5月7日のそれぞれ午後2時45分から『走れ!チビ電』にちなんだ「チビ電に乗ろう」を開き、台車や段ボールで作った小さな赤い電車に乗られる。

さらに4月30日午後2時から「おはなし会」、5月7日午後2時からは新潟ひょうしぎの会による大型紙芝居も。また、4月30日午前10時から恒例の図書館ボランティアによる「Bookブックさ・が・そ2006〜児童書リサイクル大会」を開き、リサイクル用に集まった児童書をほしい人に無料で持ち帰ってもらう。

絵本原画展は入場無料で平日は午前9時半から午後7時まで、土、日曜は午後5時まで。期間中の休館日は、4月28、29日、5月3、4、5日。