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三条魚市場青年会、料理のプロが刃物のプロに包丁研ぎを学ぶ(2006.4.25)
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三条魚市場青年会(本田芳久会長・36人)は、25日午後2時から三条鍛冶道場で包丁研ぎ講習会を開き、料理に関してはプロの地元の料理店や鮮魚店の若手13人が、刃物のプロから商売道具の包丁の研ぎ方を伝授してもらった。
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25日開かれた三条魚市場青年会の包丁研ぎ講習会で真剣な表情で砥石に向かう会員
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同青年会は、三条魚市場を利用する料理店や鮮魚店の若手でつくる。調理講習の指導者を務める人もあり、料理の腕には自信のあるプロばかりだが、肝心な商売道具の包丁の研ぎ方は、自己流や修業先で教わったという人がほとんど。
刃物は三条市の伝統産業のひとつで、その象徴となる三条鍛冶道場もできたことから、包丁の研ぎ方の基本をその道のプロから一から学ぼうと初めて講習会を開いた。
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渡辺さんの指導に聴き入る会員
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指導者は、同道場の職員、渡辺重栄さんと嘱託員でシルバー人材センターの岩山義輝さん。2人から包丁や砥石(といし)の素材や種類、砥石の修正の方法、包丁とまな板との関係などを座学で聞いたあと、それぞれが持参したマイ包丁をチェック、状態を説明してもらってから、包丁研ぎを実習した。
参加者は、自分の研ぎ方に誤解があったことに気づかされたり、ほかの人の包丁を参考にしたり。毎朝、魚市場で顔を合わせている気心の知れた仲間同士と会って、水砥石などの機械で刃こぼれを直してもらった参加者に「定期的にやったほうがいいんじゃねーの」とちゃかすなど、和やかムードで勉強していた。
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