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三条大名行列に向けて三条先供組合が練習開始(2006.5.11)

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15日に行われる三条まつりに向け、大名行列を先導する三条先供組合(赤坂一夫会長・40人)は10日夜、三条市立第2中学校で奴(やっこ)の本格的な練習をスタートした。

初めて第二中に会場を移して行われている三条先供組合の練習

初めて第二中に会場を移して行われている三条先供組合の練習

10万石の格式とされる三条大名行列は江戸時代に始まったとされ、道祖神をはじめ、御神輿、神職、総代、弓持、鷹匠、先供、傘鉾など毎年400人近い編成の行列で三条市・八幡宮から出発して三条市の目抜き通りを西から東へ進む。

先供はその露払い。重いものでは20kg近い道具を持ち、先箱、長柄、大羽熊、投鞘槍、天目槍、台傘、立傘、手杵傘の順で2人1組になり、たがいに道具を投げて受け渡しながら進む。

長い柄の先の方が重いものも多く、投げ手と受け手のコンビネーションが重要で、本番では、投げられた道具を落とさないように足を踏ん張って受け取ると、沿道の観客から歓声と拍手がわき、大名行列では最も動きのあるパートだ。

三条先供組合メンバーの集合写真

三条先供組合メンバーの集合写真

先供を演じる同組合は毎年、1日に八幡宮で顔合わせをかねた練習を行い、10、11、12の3日間、午後7時から2時間近く本格的な練習を行っている。昨年までは三条市立南小学校で練習をしていたが、ことしは同小学校グラウンドのナイター照明が工事中のため、初めて第二中学校に練習会場を移した。

初日10日は、日中30度を超える真夏日を記録し、練習に参加したメンバー26人のなかには半袖の人も数人。途中から小雨が降り出したが、本番の大羽熊や長柄に見立てた練習用の道具を使って繰り返し練習し、1年ぶりの感を取り戻していた。

また、ことしは4年ぶりに新人が加入した。三条市上保内、佐藤清志さん(19)で、父親も先供を務めた2代目。先輩の指導で、人差し指を立てて両手を広げて、外股で足を後ろにけり上げてから前に進む独特な歩き方を繰り返し練習していた。

本番当日は午前6時半に八幡宮に集合、2組に分かれて午前7時半から三条市内の依頼のあった家100軒ほどを回り、八幡宮に戻り、午後0時45分に大名行列の先頭として出発する。