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三条市が22日から1週間、同報系防災行政無線の試験放送実施、毎日正午にサイレン(2006.5.23)
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三条市は22日からから28日までの1週間、同報系防災行政無線の試験放送を行っており、毎日正午に市内全域に設置した28のモーターサイレンと179の屋外スピーカー、計200基余りで一斉にサイレンを鳴らして市民にどう聞こえているかを調査している。
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22日から毎日正午にサイレンを鳴らしている三条市の同報系防災行政無線設備
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市は一昨年の7・13水害を契機に同報系防災行政無線を整備した。市内全域に音が聞こえるようにサイレンやスピーカーを配置したが、あくまでも机上での計算。晴れや雨といった気象状況の変化や家の構造の違いで、実際にどのように市民の耳に届くかを確認するのがねらいだ。
結果をフィードバックするのは、自治会長。各地域の自治会長がモニターとなり、屋内、屋外、車内などサイレンを聞いた環境と、サイレンがどれくらい聞こえたか、さらに住民への聞きとり調査で地元で良く聞こえなかった場所などをアンケートで市に報告する。
また、全職員とその家族も対象にしたアンケートも行い、これらのアンケート結果を資料に、聞こえにくい地域へのスピーカー増設などの対応を検討する。
試験放送初日の22日は、事前に午前9時50分と11時57分に試験放送実施を知らせる予告放送を行ってから、正午ちょうどから30秒間、一斉にサイレンを鳴らした。
初めてのことなので市民から市役所に十数件の問い合わせがあり、試験放送前に予告放送に関する問い合わせが10件ほど、試験放送後にサイレンに意味に関する問い合わせが数件あった。
ただ、今回の試験放送は運用開始に伴う調査だが、継続運用するなかで設備の故障も予想される。通電試験はともかく、スピーカーの故障は実際に鳴らさないと確認できないため、定期的な試験放送の実施や、防災目的以外にも試験を兼ねて利用するなど、チェック体制も検討の必要があるだろう。
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