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式年遷宮も視野に三条工業会が高度鍛冶技術継承講座開講(2006.5.24)
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(協)三条工業会(斉藤弘文理事長)は、23日午後7時から三条鍛冶道場で平成18年度伝統的鍛冶技術継承事業・高度鍛冶技術継承講座の開講式を行い、地元の鍛冶職人の後継者ら12人の受講者が伝統の技の勉強をスタートした。
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23日行われた三条工業会の平成18年度伝統的鍛冶技術継承事業・高度鍛冶技術継承講座の開講式
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伝統的鍛冶技術継承事業は、鍛冶職人を育成し、三条の鍛冶職人の技術を産地として継承することを目的に平成14年度から3年間のカリキュラムで行った伝統地場産業後継者育成事業を引き継いだもの。
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受講者を激励する斎藤三条工業会会長
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三条工業会は平成5年の伊勢神宮の式年遷宮で、内部に伊勢神宮御遷宮金具製作委員会を設置し、建物などの建て替えに使われる和釘や金具を製造、納品した。平成25年の次の遷宮でも同工業会の受注に期待し、昨年度は和釘製造技術継承講座を開設、18人が受講した。
今年度の高度鍛冶技術継承講座では、より高度な技術をもつ若手鍛冶技術後継者の育成が目的。受講者12人は25歳から50歳まで。平成14年から毎年、受講している人もおり、初参加は1人。鍛冶職の経験がほとんどない2人を除き、キャリアは2年から18年になる。
開講式のあいさつで斉藤理事長は、伊勢神宮から和釘の注文を受けるためにも「かなりしっかりとした技術の継承の基礎がなければならない。基礎は常に育てていかなければ成長しない」と、受講生のレベルアップに期待した。
講座は5月23日から来年3月27日まで月2回、午後7時から2時間開く。座学と実技で、鍛接・火造技術と鍛造道具(治具)の作り方、材料・組織検査のための製品作り、金属組織の理論と実技などを学び、他産地への視察研修も行う。
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