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6月4日までひめさゆりまつり、最終日は山菜汁600食をサービス(2006.5.25)
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三条市森町地区の住民でつくる、ひめさゆりまつり実行委員会(山田正司委員長・15人)は、20日から6月4日まで同地区の高城城跡登山道のヒメサユリの小径(こみち)で高城ひめさゆりまつりを開いており、登山道わきに群生するヒメサユリは、次々とピンク色の花を開いている。
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6月4日までひめさゆりまつりが開かれている高城城跡登山道で咲きそろったヒメサユリ
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ヒメサユリはユリ科の多年草で、今の時期に薄いピンク色の花を開き、かすかな甘い香りを放つ。下田地区の産地には古くから自生し、旧下田村の花として愛され、合併後の現在も新三条市の花となった。
そのヒメサユリが群生する高城(標高372メートル)までの約2キロ、1時間の登山道を同地区の住民らが10年以上前から「ヒメサユリの小径」として整備。日当たりをよくするために雑木を伐採したり、下草を刈ったりしたおかげで、ヒメサユリの数も増えている。
同時に見学者も年々増え、遠くは九州や京都から訪れる人も。さらに、ことしはJR東日本の新潟県をPRするポスターに「下田のヒメサユリ」が使われ、都内で張られている効果もあってか、燕三条駅からタクシーで来る人もいる。
ひめさゆりまつりは、ヒメサユリの開花にあわせて平成2年から開いている。期間中は、登山道登り口付近で午前8時から午後4時まで売店を開き、山菜やヒメサユリの鉢植え、ジュースやこんにゃくなどを販売している。
最終日の6月4日は、地元の主婦でつくる「山花会(さんかかい)」が、頂上でウルイやネマガリタケ、サトイモなどがたっぷり入った山菜汁600食を無料でふるまう。午前11時半ころから行うが、天気しだいで変更もある。
また、期間中は常設のトイレ建設と駐車場の整備費用に充てる1人200円の維持管理協力金が必要で、登山道入り口で受け付けている。
高城へは、三条市街地方面から国道289号線で清流大橋から約10km、「ヒメサユリ群生地」の案内標識を過ぎてすぐの信号交差点を左折し、鶴亀橋を渡って右に「ひめさゆりの高城城跡入口」の看板から100メートルほど。登山道登り口付近の駐車場まではかなり急な坂を上る。
駐車スペースが少ないため、土日の27、28、6月3、4日は、午前8時から午後3時半ころまで、登山道と漢学の里、いい湯らていを経由する無料巡回バスを運行する。
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