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28日までウェルネス下田で遺跡発掘調査速報巡回展2006、週末はイベントも(2006.5.26)
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三条市教育委員会は25日から28日までの4日間、ウェルネス下田で「遺跡発掘調査速報巡回展2006」を開いており、27、28日は展示説明会や小文治ウオークラリー、火起こし体験などを行う下田地区をはじめ市民の参加を呼びかけている。
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28日までウェルネス下田で開かれている三条市教委の遺跡発掘調査速報巡回展2006
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1年間に三条市教育委員会が市内で行った遺跡発掘調査の成果を公開、発表しようと毎年、速報展を開いている。今回初めて合併した三条、栄、下田の各地区で開く巡回展とし、下田地区はその最後。昨年度、市内11カ所で行った発掘調査で出土した遺跡や資料を「五十嵐川流域遺跡群が語る新三条市の歴史と絆」のテーマで展示している。
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西日本以外での出土は珍しい芋ノ原遺跡で出土した国府型ナイフ節気
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授業の一環で会場で土器の復元体験に挑戦する地元下田中の2年生
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下田地区で初めての速報展に関心をもってもらおうと、クイズの回答を探しながら鑑賞する趣向や、縄文土器の文様付け体験や土器の復元ができる体験コーナー、コンテナの中から石に交じった土器や石器のかけらを探す宝探しのコーナーも設けている。
また、先の2会場では展示しなかった地元の芋ノ原遺跡の出土品も展示。下田中学校前の統合保育所建設工事に伴って同遺跡を発掘調査したもので、展示しているなかに、分布中心地域以外での出土はまれなナイフ型石器とされる、西日本で使われていた旧石器時代の石器「国府型ナイフ石器」もある。
週末の27、28日は、2日間とも午後2時から展示説明会を開くほか、午前11時からと午後1時からの2回にわけてそれぞれ1時間、ウェルネス下田となりの県指定史跡五十嵐館跡で火起こし体験や石器使用体験、さらに28日午前10時から五十嵐小文治の伝説のクイズに答えながら行く小文治ウオークラリーも行う。
市教委担当の話では、「行政区では昨年、合併してひとつになった3市町だが、それぞれの昔は五十嵐川流域を歩んでおり、ルーツは一緒」。それを物語る遺跡群をこの機会に見てほしいと、来場を呼びかけている。展示は午前9時から午後4時半まで。入場無料。
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